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2022/6/16

Singin’ in the Rain with Honjo☔️

「所有」という概念をたまに考えます。何かを自分のものにするということは、それの購入によって成されるのではなく、それを使い続けることで初めて成されると言えるのではないでしょうか?

マスプロダクションという統一規格においてクオリティコントロールされた製品といえども、使用し続けることで、傷つき、くすみ、時に凹んだりと、使用に応じてその姿かたちを変えていきます。そんな経年の変化こそが、その製品を自分だけのものにしていくのだと考えています。(それが所有の本質的な概念であると思っているわけです。)私たちは生まれたての製品が放つ仕上げの美しさに目をやりがちですが、その経年の変化に耐え、使い続けることができるということも、ものづくりのクオリティであると深く信じています。

それは大昔にヴィンテージデニムに熱を入れ上げたことがある私たちの価値観かもしれませんが、美しい仕上げの製品が時を経るごとに変化していく様、そしてそれが手入れされ永く使用され続けることが、道具としての真っ当な扱われ方だと思うのです。

永く使用されるものを作り続ける。言うが易く行うは難しな言葉ですが、先述した美しさを放つ道具たちはこの言葉を実践しているメーカーから生み出されているように感じます。そして、そのようなメーカーの多くは小さな専業メーカーだったりするのです。

Honjo が私たちに与えてくれるもの

本所工研というファクトリーが東京は隅田川の近くにあります。(この本所工研さんに共同でのモノづくりを持ちかけたことに SimWorks 誕生のきっかけがあるのですが、それはまた別の機会に)雨はライドを過酷な環境に変える一つの要素ですが、彼らは雨の日だけに特化したモノづくりをしているメイカーです。

日本の年間平均降雨日が 47.6 日と言うことを考えると、彼らはその 50 日足らずのコンディションの為にモノづくりをしているといえます。しかしそれは毎日自転車と共に生活したいと思っている方たち、あるいは天候を問わず日常的に自転車での通勤や買い物、家族の送迎などをしている方たちが 365 日自転車に乗れる可能性を与えてくれるツールでもあるのです。

もちろんフェンダーが付いていなくても雨天での走行は可能です。しかし一度雨天時の水しぶきや靴の濡れ方の違いを体感してしまうと、フェンダーに対する機能的な恩恵を実感することでしょう。

Honjo のフェンダーはフィッティングから穴あけ〜取り付けまで全ての工程に作業者の工夫と加工が必要で、難易度の高さはありますが、その取り付けられたバイクを機能的にするばかりではなく、その存在を一層引き立ててくれます。

雨天時は自転車に乗らないという選択も賢明ですが、雨天でも自転車に乗ることができるという可能性がインストールされた自転車は、日常生活においてより「道具」として使い続ける可能性を私たちに与えてくれます。

色々御託を並べましたが、SimWorks by Honjo 製品が久々にラインナップが揃ってきました。instagram には #swFender#SimWorksByHonjo , #SWhonjo などで、世界中から投稿されたサンプルをご覧いただけます。

日本の季節は梅雨。雨上がりを待つよりも、今走り出しませんか?

また、取り付けなどに関して過去の Tips 記事がありますので、ぜひこちらも併せてどうぞ。

Honjo fitting issue
Honjo ideal stay angle

とにかく、フェンダー付きのバイクは超クールだね。