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2021/10/18

Honjo ideal stay angle

このエントリーでは、フェンダーを固定する U ステーの理想的な角度を提案していきます。

ステーは機能部品ですから、その機能を最大限に発揮するように取付けします。その機能はフェンダー本体を支持することですが、取付けを誤った場合、振動を抑制しきれずに本体の損壊を招く恐れがあります。

どこが壊れてしまうのでしょうか。それは決まってシートステーブリッヂ固定部分です。そこに亀裂が入り、破断してしまうのです。SimWorks に寄せられるクレームはほぼ全てこの箇所の損壊を原因としたものと言っていいでしょう。

フェンダー本体に加わる振動を効果的に抑制できるシートステーと U ステーの開き角は 100 度までを限度とし、90 度辺りが理想的と考えます。

※もちろん、この範囲から外れた組付けが必ずしも故障につながるというわけではありません。また逆に、この範囲内の取り付けであれば強度を保証するという話でもありません。製品の寿命は、ライドが過酷であればそれだけ縮みます。それは仕方のないこととして、ここでは Honjo フェンダーをより長く愛用する為のアイデアをご紹介するものです。

U ステーをシートステーの延長の様に、平行に組付ける場合があります。この方法は見た目が良く人気の組付け方法ですが、シートステーとの関係でいうと 100 度より開いてしまう場合が多いようです。特にフレームサイズが小さい場合ほどシートステーが寝ますので、振動の抑制という観点では注意が必要です。実際に割れてしまったという事例では、やはりシートステーが寝ていて、且つ U ステーの取付角が大きかったバイクがほとんどでした。

この対策としては下図のように、中間あたりにもう一本 U ステーを追加することが効果的です。SimWorks ではこの方法を強く推奨します。

その他の記事:
>>> Honjo fitting issue / 適合について
>>> Honjo smart installation / 組付けについて

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