女子、いつでも荷物多き者 – Chapter 2 of The Stagecoach-ish 400 (600 km 砂漠ライド) by Rie
Words and Photos by Rie Sawada

Heavier and more fun
この写真の装備品からいくらでも軽量化できるし、どう見ても、それは重いから持っていかなくてもいいでしょ?っていうのをわざと沢山持っていきます。その理由は、重い分楽しいことも重くなる。楽しさ一緒に運んで、それを道中仲間とシェアして楽しむ。何も自分の取り柄を持っていかなかったら、何をみんなとシェアする? 7 日間ライド以外の時間は何を楽しむ?休憩、キャンプ、仲間と過ごす時間じゃない?例えば絵が得意な人とか紙とペンを持っていったり、写真が好きな人はカメラ持って行ったりするでしょ。自転車漕いで、寝るだけじゃ、思い出も軽いよね。
私の取り柄はおいしいコーヒーを作ってシェアすることだから、一生に何度か行くか行かない過酷な旅だからこそ、みんなに私のおいしいコーヒーの味を覚えててほしい。鍋あるんだからやかんなんて持ってく必要ないよー!重いよー!って言われるけど、あえて持っていく、「リエのコーヒースタイルの味」をみんなとシェアするために。コーヒー豆だって旅の前に豆を挽いておけば、重いコーヒー豆グラインダーを持っていく必要ないけど、あえて持っていく。なぜならコーヒー豆は新鮮挽きたてが一番おいしいから。
コーヒー豆も今私が一番好きな、Portland の Jay 兄が焙煎した Elevetor Coffee を。せっかくだから一番おいしい飲み方でカリフォルニアの仲間に味わってほしい、私の得意の Pourover スタイルで。布フィルターにすれば荷物減るけど、あえて紙フィルターを持っていく、その味の方が好きだから。
オレゴン州の形した木のまな板だって重いよね?ってみんなに思われてるけど、かわいいから持ってく。その上にクッキーのせたり、チーズやサラミを並べて、それをみんなとシェアしたいし、食べ物の写真撮りたいからあえて重いまな板を持っていきます。(ペラペラの薄いプラスチックのまな板より絶対かわいいよね?)
BIKE MAINTENANCE Tire repair kit + tube Multi-tools Air pump + CO2 Sealant Chainlube & a piece of dirty cloth Bike lights (front & rear) Bike lock Water bottles Helmet Voile straps Utility cord COOKING HydraPak bag 2L Water filter and tablet Backpacking stove + fuel + lighter .6L pot Knife Cutting board Spoon, fork, chopstick Camp mug Seasoning kit Coffee beans, grinder, dipper, filter 1/4 sponge Koozie Kettle (*optional but nice to have) USEFUL ACCESSORIES Waterproof dry bag Cotton tote bag | CLOTHING Favorite flannel Wool underwear, socks, t-shirt Camp hat Bikini Puffy jacket Puffy vest Wool base layers (leggings, leg warmer neck warmer, shirt) Beanie Rain jacket Waterproof full-fingered groves Summer mesh gloves Lightweight sandals Bandana GEAR Headlamp Solar lantern Whistle Mini pump cleaner for camera lens Portable charger Mini note + pen Food + snacks + gummy bears + beers + wine + tea Emergency bar Emergency bivy NAVIGATION Smartphone with GPS Garmin or Wahoo bike computer Compass | TOILETRIES Toothbrush + toothpaste Contact rens + a pair of grasses Sun screen Lip balm Deodorant Q-tips Wet towel Sanitizer First aid kit Tweezers Toiletries Toilet paper #2 mini shovel SLEEPING Sleeping bag Sleeping pad Air pillow Tent Emergency sheet PHOTOGRAPHY Camera Extra battery USB charger SD card Portable power |


Adventure styles
このような7日間くらいの 75% オフロードを走るバイクパッキングには、どんな地形でも楽しめる Doppo ATB バイクで行きます。私は Super Yummy がどんなところでも活躍できているのを、7 日間の旅 Oregon Outback (75%未舗装路) や、2 泊 3 日の旅 Road to NAHBS 2019 でも経験しており、名前も好きだけど、こういう過酷で未知な旅でこそ Super Yummy タイヤを頼りにしています。この旅での Super Yummy 率は 8 人中の 3 人、この Stagecoage 400 のような砂漠ライドには完璧なタイヤだということが旅を終えて証明されました。
もちろん、私は自社製品の SimWorks パーツを可能な限り試したいのです、お客様にもちゃんと説明できるためにも。過酷な旅でこそいろいろ試せるチャンス!ということで私の Doppo ATB に可能な限り SimWorks 製品を装備してもらいました。 SimWorks 製品以外でも全て良品メーカーのパーツを付けていただき展示車を走らせている感じでした。この仕様で質問があれば私の経験から何でもお答えいたしますね。
ちなみに私の Doppo ATB は私の身長に合わせた特注の XXS サイズです。私は身長が低い(=足が短い)ので、大半のバイクパッキング用のシートポストバッグは後輪タイヤにあたってしまい、リアラック&パニアを断念していました。でも、ポートランドローカルのお友達 Becky が作ったかわいくてお気に入りの Makeshifter Outback Saddlebag を装着したい時には SimWorks On the Road Rear Rack がサドルバックをしっかりと支えてくれます。
さらに Outer Shell の Rack Bag は SimWorks Obento Rack と相性バッチリ!
「 Outer Shell の Half Framebag は小さいけど何が入ってるの?」とよく聞かれますが、小さくてもここにあると本当に便利なんです。立ち止まった時にすぐに取り出せるスナックや、緊急時のエアポンプ、バイクメンテ系(パンクキット、マルチツール、チェーンルーブ&ボロ布)が入ってます。

サドルレールにぶら下げてる HydraPak は本当におすすめ。ハンドルバーにもかけれるし。いざ、1 日以上の水を運ばなければいけない時になったら 2 L 入れられるし、走っていても邪魔にならない。(実はいざ使おう!って砂漠のビッグライドの日に、前日途中でどこかにキャップを落としてしまい今回の旅ではただサドルにぶら下がっているだけのアクセサリーになってしまったという恥ずかしい思いもしました。笑)ちなみに今 HydraPak のサイトを見たら、2021 年のニューモデルはキャップが落ちない仕様になっていましたw

とにかく Jason の自転車装備は軽かった。この中にはみんなに振る舞うブレックファーストベーコンを焼く鉄板も入っていたのに…
4 年連続この Stagecoach-ish 400 を引率している Jason のバイクはチタン製。20 年以上乗っていた愛車の SyCip でStagecoach-ish 400 していましたが、旅の前に盗まれてしまい、中古でチタンフレームを購入し、この旅にはぜひ履きたい!と、ずっと Super Yummy 26″ が出るのを待ってくれていたそうです。Jason のために作ったとも言っても過言ではありません。タイミングよく 4 年目の Stagecoach-ish 400 に間に合い Super Yummy 26″ で 走ってもらいました。旅を終えた時ジェイソンが「Super Yummy is the perfect tire for the Stagecoach400!」とお墨付きをいただきました。そしてやっぱり便利な Outer Shell の Half Framebag も。

Blake のバイク装備はシンプルにまとまっており、SimWorks Obento Rack にはバスケットを。そしてやっぱりみんな大好き Outer Shell の Rack Bag と、Outer Shell の Half Framebag、Outer Shell の Pico Panniers、そして Super Yummy 27.5″ を装着した Velo Orange です。

そして気になっていたのが Outer Shell Kyle の Falconer MTB の装備。この旅で唯一テントを持ち運ばなかったのは Kyle だけでした。タープやシートとして使える丈夫で軽量な Tyvek シートの上で寝るワイルドスタイル。テントがないからか、Kyle の装備はホントすっきりコンパクトで軽量でした。Outer Shell のカスタムフレームバッグ Drawcord Handlebar Bag、Pico Panniers、Mini Saddlebag、Stem Caddy を。ここから新製品のアイデアとか産まれるんだね。
2 回雨の夜がありましたが、ちょうどその 2 夜は運良く屋根付きの寝床でした。バーの野外席の屋根の下でネズミと一緒に寝させてもらったり、Baileys Cabin ではカイルはキャビンを独り占め。他のクルーは全員何がなんでも外で大嵐雷雨の中テント泊をしたという、楽しくて過酷な思い出の一つになりました。
クルーのバイクは、みんなコンパクトで軽量にまとまっていました。さすがはツーリングのベテランで、考え抜かれた装備品でした。
でもホント、私いつも荷物多すぎ…。どこいっても言われるのが、「リエのバイクは一番小さくて、一番重いね」
そして、毎朝出発前のみんなの合言葉は、「Pack It Right!」
