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去年すべてが終わった後、エプロンもしたままその場に倒れて寝ていた。
張り詰めていた気持ちが緩み、まさに死んだみたいに。
朝5時には目が覚め、お風呂に入った。
まだ疲れは残っていたが、清々しい気持ちだった。
その日までにやってきたことや、前の日の出来事を思い返しながらこう思った。
来年もやりたい。
去年に続いて日本での開催は2回目となる、クリスキング社主催のグルメセンチュリーライド。 アメリカのポートランドではもう何年も前から開催しているこのイベントだが、僕自身も過去に一度、ポートランドまで足を運び、自分の自転車にまたがり、身を持ってこのイベントを感じてきたのが2014年、そして去年はクリスキング社にとっても海外では初開催となったグルメセンチュリー足助だった。
クリスキングという誰が見ても素晴らしいと思える自転車製品を生み出す会社が、その製品づくりの哲学とともに、彼らを育てた自転車というものへの
愛情の注ぎ方
、そして何よりも
食文化
への深い探究心と好奇心に感銘を受け、彼らと一緒に日本でグルメセンチュリーをやりたいと思ったのだった。
クリスキング本人の言葉の中でいつも出る言葉で印象的なのは 「
PASSION / 情 熱
」。
40年もの間、この情熱を灯し続けてきた御方のこの言葉に、僕はいつもハッとさせられるのだ。
なのでグルメセンチュリーを再度日本で開催したいという、彼らの意向に対して、僕の 「
情 熱
」 を、この1日に再びかけたいと心に決めたのだった。
やると決まったらもう怒涛のような日々。
去年がやれたことで生まれた、やりたいことも、やるべきことも、関わる人も、繋がった人もたくさんいる。
今年だからこそやれる新たなグルメセンチュリーライドを、ここ足助で再度開催することの意味を自ら問いかける毎日。
そしてやってきたグルメセンチュリー。
長いようで短い1日。
そんな1日を少し振り返ってみた。
そして今回のグルメセンチュリーを組み立てていく中でも、中心軸になって頂いた方々にそれぞれスポットを当ててみました。
「MITTS COFFEE STAND」
MITTS COFFEE STAND
は名古屋の中心部、オフィス街である場所に構えるコーヒースタンド。
我々アーリーバーズと同じく、朝早くから営業をしており、たくさんの会社員の方々が仕事前や休憩時に、美味しいコーヒーを求めにやってくる名古屋 伏見地区の銘店である。
店主である阿部さんとはアーリーバーズを始めるくらいからのお付き合い。
同年代として名古屋の街を面白くしていこうと、いつも刺激を与え合える大事な仲間のような存在でもあり、グルメセンチュリーにおいてもコーヒーは最重要なポイントのひとつ。
朝食や夕食時には参加者の皆さんに美味しいコーヒーやラテを飲んで頂きたく、
MITTS
さんならその仕事をしっかりとやってくれると、イベント前から確信していた。
阿部さんのコーヒーに対する熱意と、経験に基づいた確かな知識は本当に素晴らしいのです。
そこに
PINE FIELDS MARKET
みゆきもそのチームに加わらせていただき、今回もポートランドの
STUMPTOWN COFFEE
より届いた、その週に焙煎したばかりの新鮮な豆を用意しました。
エスプレッソ、コーヒーの抽出の仕方、時間、挽き方などをイベント前から何度も念入りに試し、チームはとても美味しいコーヒーを提供してくれたと思っています。
そして一杯一杯コーヒーを丁寧に入れるということはとても時間がかかります。
ただそんな待っている時間でさえも仲間との会話の花を咲かせ、今日のこと、最近の美味しかったお店、もちろん自転車のことなどを、楽しく話しながら、そして豊かさを感じること、そしてバリスタが目の前で自分のために丁寧にコーヒーを淹れてくれる姿でさえも、ただのサイクリング・イベントではない、グルメセンチュリーならではの良さであるのではないかと思っています。
朝のコーヒー・ラッシュを終え、阿部さんのホッとした顔をみて、握手を交わしました。
やはりこの男に頼んで良かったと。
「料理家 中條順子」
料理家 中條順子
さんはビーガン料理を軸として、料理教室やケータリングなどで幅広くここ東海地方を中心に活動している料理人。
以前メイン・シェフをしていた、(
RideAlive
でもおなじみの)
cafe OCEAN
で出会いました。
ぼくの中の勝手なビーガン料理のイメージを綺麗サッパリと覆してくれたほど、衝撃的に美味しい彼女の料理は、知識、技術、そして気持ちにいたるまですべてが素晴らしく、いつも勉強させていただくことばかりなのです。
そしてどんな時でも、関わり合うまわりの人たちに対して、よく注意をはらってくれ、気配りもし、なによりもすごく褒めてくれるのです。 本当にその人柄がステキすぎなのです。
また今回のランチポイントで使わせて頂いた食材の野菜のほとんどは、地元足助の
徳八農園
のものを使用させて頂きました。
ご夫婦で非常に丁寧に農業と向き合っていらっしゃいますし、これまたおふたりの人柄がとても素晴らしく、ぜひ使わせて頂きたいと思ったことと、中條さんと徳さんが交わったらどんなにステキな食事になるだろうと個人的にとてもワクワクしていたのです。
そして当日は、まさに料理から、その提供の仕方、見せ方を含むすべてにこだわりを尽くしてくれました。
ランチ・スポットにも足繁く運んでいただき、すべての当日のマッチングを考えてメニューを考えてきてくださり、
おにぎりやさん
の
杉江さん
の美味しい塩むすびとも、
カンノン・コーヒー
自慢の特製シロップのドリンクとも完璧にマッチしていたのではないかと思います。
そして何よりもボランティア・スタッフも含めた、ランチ班の元気いっぱいの姿が、鳴沢の滝の最高なロケーションをよりステキな場所へと演出してくれたはずです。
「シェフ・デミーノとシェフ・ニック」
ふたりのシェフ・デミーノとニック
。
このグルメセンチュリー・ライドのすべてを統括している
クリス・デミーノ
。
今年も彼が誰よりも早く日本へと前入りをして、総指揮を取り、運営を進めてきました。
さらに今年は、昨年のカリフォルニアで開催された
グルメセンチュリー・ソノマ
においてメイン・シェフとして大役を果たした
ニック・ディメレスト
を加えた豪華なメンツでもあった。
ニックはソノマという町で「
HARVEST MOON CAFE
」のオーナー・シェフであり、ローカルの食材にのみこだわり、メニューも旬のものを常に取り入れ、毎日メニューが変化している素敵なレストランをやっています。 また今年の日本でのグルメセンチュリーには、ぜひ参加したいという彼からの熱望もあり、今回の来日へとつながりました。
よって今年はこのふたりのコンビ・シェフによってディナーの内容を決めていくことになったのでした。
まずは食材の調達について、事前にスカイプなどで打ち合わせを重ね、そしてなるべく愛知県の食材にトコトンこだわって集めていきました。
彼らが思うようなものがないときでも臨機応変に対応、そして前々日には足助に入り、まずは食材をチェック。
必要なものが十分にあるのか、足りていないものはないかなどを入念に確認する作業です。
そして前日に本格的作業を開始。
食材を運び、下処理から始まります。
地味ではあるけども、ここが一番肝心な作業。
時間をしっかりかけ、一つづつ丁寧に行います。
生の野菜をその都度かじって食べては「うむうむ」とうなづき、仕上げのイメージをするかのよう。
250人分の量なので、一つ一つの作業に対しても非常に時間がかかります。
それでも淡々と作業を進めていく、シェフたちの背中を見ながら、やはりすごいなと思っていたわけです。
夜には仕込みを終え、当日に集中するためにすぐに休みました。
(下記の写真は前々日の昼食、ぜひ足助にお越しの際には
ご賞味下さいませ
。)
そして今年は急遽、岐阜 可児市の銘店「
えんぎや
」の
林シェフ
もお手伝いしてくれることに。
彼自身もこのような経験は他ではできないということで、アペタイザーの一品であった猪のローストの調理をお願いし、自分のお店の仕込みをするギリギリの時間まで現場を手伝ってくれました。
朝食を食べ終えた参加者を見送った後は、急ピッチでディナーの準備が始まる。
キッチン内は数人の人間でバタバタと動き続け、ディナーのスタートまでにやれる準備をとにかく整える。
前半のディナー・スタートは16時。
この時間になると否が応にも緊張感が出てくるキッチン内。
みんな集中して、やるべきことを、焦らずしっかりとこなしていく。
ふたりのシェフ、デミーノとニックの指示をしっかり聞き、間違いがないように
ひとつずつ丁寧に丁寧に
。
去年も感じたこの緊張感、今年もまた来たなという感じではあったものの、普段の仕事ではあまり感じられない、この久しぶりの感覚を2回めということもあり、少しだけですが楽しめる余裕もありました。
一部と二部のどちらのディナーもキッチンでは大きなトラブルもなく無事に終わることができました。
終わってしまえばあっという間の1日でしたが、いま振り返ればこの日に向けて彼らと何度もモニター上でミーティングを重ね、来日してからも常に一緒にごはんを食べて、同じ時間を共有し、思うことあれば常に会話をして、ようやくこの日を迎えたのでした。
誰とでも同じようにできるような仕事ではないはずだ、とさえ考えてしまいます。
そしてこのふたりの
シェフズ
の技術や経験がものをいう瞬間が多々ありました。
その度に彼らは瞬時に判断し、正しい方向へと整えていきました。
終わった後にはその緊張感から解き放たれたのか、ふたりともニコッとした表情を見せ、そしてビールで乾杯。
グルメセンチュリーというイベントを参加者として、そして実行者として、僕なりに深く掘り下げたうえで、協力者のみなさまにお声をかけさせて頂き、僕たちのイベントに対する思いを理解していただき、マンパワーと食材をご提供、ご協力頂いた方々が本当にたくさんいらっしゃいます。
そして今年はボランティア・スタッフのみなさまも、一般応募にて募集させて頂きました。
僕らの想像を超える人数の方が手を上げてくれ、そしてこのイベントを共に作ってくれました。
みなさんのグルメセンチュリーに対する熱い思いのおかげで、僕たちスタッフも非常に助けられた場面が何度もありました。 全ての協力者さまのおかげでほんとうに良い空間を作りあげることができたと思っています。
アーリーバーズ
という朝食屋を日々営業しながら、仕間を縫って打ち合わせをしたり、連絡を取り合ったり、現地に行ったり、休みの日を惜しんで、常にこのグルメセンチュリーへと力を注いできました。 完璧にはやれなかったことや、まだまだ改善していかなきゃいけないこともたくさんありました。
それでも参加者たちの当日の笑顔や、終わった後のありがたいお言葉に、本当に今年もやれてよかったと思いました。
愛知、日本、そして海外からと色々な場所からこのイベントに参加してくれたみなさま、本当にありがとうございました。
全てはこの1日を素晴らしい時間にしたいという 「
情 熱
」 によって創られたのだと思います。
朝ごはんをもっと作りたい、いろんな人に出会いたい、楽しいことをもっとしたい、一生懸命生きたい、それらエネルギーの根底にある、自分の人生を楽しみたい、という湧き上がる 「
情 熱
」 が僕らを日々成長させてくれます。
また近い未来に起こしたいイメージがどんどん湧き上がってきています。
それをどう形にしていけるかが待ち遠しくてたまりません。
来年はどんな景色が一緒に見れるのでしょう。
またやりたい。
次はもっともっと良くなる。
そしてまた
シェフズ
に会いたい。
飲食協力店舗一覧
カンノンコーヒー
http://www.kannoncoffee.com
mitts coffee stand
http://www.mitts-coffee.com
中條 順子
http://maltedrice85.tumblr.com
おにぎり屋さん
https://www.facebook.com/onigiriyasan2014/
丹下のナス
http://tange-nasu.hatenablog.com
猪鹿工房 山恵(イノシシ)
https://inoshishiyamakei.webu.jp
猪俣茶園
https://www.facebook.com/いのまた茶園-1760487690844935/
ころも農園
http://kura-mamatoco.com/cafe/
ZIZI工房
バーバラはうす
足助和菓子協会
徳八農園(足助)
えんぎや
村定酒店
ROGUE BEER
http://www.rogue.com/?age-verified=1949e2c5d1
STUMP TOWN COFFEE ROASTER
https://www.stumptowncoffee.com
NICA+DADO(WINE)
http://www.nicadado.com
石原農園
http://ishiharafarm.jimdo.com
HAND
http://hand-cc.com
葡萄のふくおか
http://www.budounofukuoka.com
川村屋
http://www.machikuru.jp/kawamuraya/
加東家
http://www.machikuru.jp/katoya/
両口屋
http://www.machikuru.jp/ryoguchiya/
風外
http://www.machikuru.jp/ryoguchiya/
PINE FIELDS MARKET
http://pfm.nagoya
EARLY BIRDS BREAKFAST
http://www.earlybirdsbreakfast.com
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