FEATURE
2015/6/6
世紀食通<f> / 2015 ChrisKing Japan Tour

Text by Shinya Tanaka/Film by Ryota Kemmochi/Photo by Dylan VanWheelden
V29A5110
gcrasuke_title3-01

く思うこと。
強ければ強いほど達成に近くなるのだとあらためて実感した。

 
 

去年のいつ頃かグルメセンチュリーを日本で開催するということをぼんやりと考え始めた時、その達成目標とともに浮かび上がってきたもう一つの思いがありました。

 
 
 

 
 

 

は日本に来なければいけない。

 

僕の勝手なその思い込みはクリスキングという人物、そしてその同じ名前を持つ会社の内情を少しづつ知れば知るほど強まっていきました。 そしてグルメセンチュリーを日本でやろうと決めた時には、もうすでにグルメセンチュリーを完成させるということよりも、私の脳内では彼の日本滞在時での行動が実は最も重要なファクターとしてすでに優先順位の逆転が始まっていました。

 

今回制作したドキュメントフィルムBeing with CK.の中で彼が自身の口から伝えてくれた考えや思いを、どうしたらより多くの人に伝えることができるのだろうかとずっとずっと考えつづけ、下手なりに色々と書いてはみたのですが、やはりその本質のトビラを開くにはやはり彼が発する直接的な言葉を多くの人の耳に届ける必要があるのだと悟り、今日この特集を組み上げたことによって、クリスキングには直接出会うことが出来なかった人たちにも、決してすべてとはいえませんが、少なからずの彼が長年にわたり考え続けてきたことを共有できるようになったことは本当に喜ばしく思っています。(ご来場者はご理解いただけたかと思いますが、とてもいい意味で彼の話はいつも長いのです。)

V29A5711

してグルメセンチュリーとはクリスキングカンパニーが生み出したひとつの作品だとも理解してもらいたいのです。 僕らは彼らが製造するヘッドセットやハブなどの精巧に作られた製品も彼が信じた哲学によって生み出された作品なのだと思っています。 そして我々にとって大切な仕事とは、それら作品たちがもつ意味をどこまでも丁寧に咀嚼して、紐を解き、彼ら同様に理解するということなのだとも思っています。

 

しかしながら我々のクリスキングカンパニーに対する理解度を、彼らがうっすらと分かっていてくれていたといえども、アメリカ国外の外郭団体にそのすべてのオーガナイズを委ねてくれたということは、ほんとうに勇気のいることだっただろうと容易に想像ができますし、僕らは逆にそれをモチベーションへとしっかり変化させ、目指したゴールとはその作品を決して汚すことなく、それ以上に日本人の得意分野である理解からのブラッシュアップ(改善)を徹底的に行い、本人とその仲間たちに圧倒的な結果を見て、感じてもらうということでした。(残念がら本人は”緊急招集”のため当日はいなかったのですが。) そして結果から言うとそれを我々はかなりの高次元で達成できたと信じているわけなのですが、それにも増して今回の開催にあたり、多くの奥三河の人たちとのカンヴァセーションを重ねた際に目の当たりにした問題、疑問、質問は、私たちの信じる豊かな未来へと続く新たな作品(プロジェクト)を生み出すきっかけにもなったという、強く思う気持ちは僕らが当初考えていた結果以上のものすらを僕らにもたらしてくれたのでした。  

V29A5085

度も繰り返し伝えるべきことがあります。
本当にこの大きなチャンスを与えてくれたクリスキング、ならびに長期に渡り関わっていただいた豊田市、足助町、奥三河の人たちには感謝以上の言葉は見つかりません。 また初めて開催するイベントであったにもかかわらず、アナウンス時よりとても大きな反響をいただき、そして期待を込めてチケットを買ってくれた多くのみなさまにももう一度大きな感謝を伝えたいです。 

 

本当にありがとうございました。

 

Thank you ChrisKing Precision Company! We love that you have been thinking and making things that are not only items but also great thoughts. We have learned a lot and been looking forward to making better bicycle society together for through the longest years, no no no no no I mean.. “forever.”

V29A4797

私たち人間は強く思うことによって性能以上に大切なモノやコトを生み出すことができるのだと学びました。
そんな広がった思いの果てには、まだまだ続きのスパイラルが始まるんだと感覚的に知りました。
想像力と希望を持ちつづけ僕らの思いはまるで無限に広がるπとなる。
 
来年はもっと良くなります。
そう信じてやまないのです。

 
 
 

思う果ての f <ファイナルファンタジー>はけっして博打ではなく
きっと豊かなネバーエンディングストーリーへと昇華したはずです。

 
 



GOURMET CENTURY ( http://gourmetcentury.com/ride/)

gcasuke-logo

NEWS