Das Fahrrad/the bicycle/le velo/la bicicletta/自転車jitensya
Das Fahrrad/the bicycle/le velo/la bicicletta/自転車jitensya
By Adam Bell
148 x 210 mm, rounded corners
printed in two colours (red and black) on 135/300 g/m2 paper
about 275 terms and illustrations
1st edition 2014 / 1000 copies
価格:1600円(税抜価格)
ドイツから届いた、観光パンフレットのような、Zineのような、絵本のような、ちょっと変わった自転車の本の紹介です。
この風変りな本はポケットサイズの自転車事典です。ホイールやブレーキ、フレームのような自転車部品から、パンクする、転ぶ、直すといったアクティビティまでもが著者による手書きのカラー図解になっていて、さらにそこにはドイツ語、英語、フランス語、イタリア語、日本語、五つの言語での名前が添えられています。
ミュンヘンのグラフィックデザイナー、アダム・ベルは自分で自転車を直すためにインターネットで修理法を検索したり、ebayでイタリアから古いパーツを買ったりするうちに、同じ部品でもそれぞれの国や言語に対応した素晴らしい名前があることを発見し(例えばチェーンリング、イタリア語では”corona”コロナ)、名前でソートされた部品のイラストによる図解、というこの自転車事典のアイデアを思いつきました。
普段の生活では気にすることのない自転車の部品たちはそれぞれ機能美にあふれたカタチ、そしてそれぞれの言語での名前をちゃんと持っているのです。
各国語への翻訳はプロを雇うのではなく自転車のメカニックや自転車をキーワードにつながった友人たちによるものです。ちょっとした誤訳感もこの事典のカラーにマッチしたものですが、アダムのホームページでは翻訳に関するアップデートをこまめに行っています。
最新の電動変速も新しいBBの規格もトレンディーなバイクカルチャーも出てこないこの事典に出てくるのはそれ以前からずっとあった、雨で錆びたりガラスでパンクしたりする、よくある自転車。レースやショーにはミスマッチだけど手軽で楽しい自転車たちです。
そんな手軽で楽しい乗り物である自転車はちょっとしたきっかけでさらなる豊かさを私たちにもたらします。この本が自転車店はもとより、むしろ一般の書店やカフェ、図書館や学校にも置いてあって、読んだ人が一人でも多く自転車との距離を縮めてくれたらと願っています。
「自転車にあれこれに関するマルチランゲージのリストがあるといいなと思ったんだ。でもインターネットではいいものがないし言語も自分が知りたいものはなかった。それじゃあ自分で作ろうって思ったんだ。イラストも付け加えてもっと探し物が見つけやすいのをね。そしてポケットに入れて旅したり、ワークデスクの上に置いておけるよう本という形にしようって。」-Adam Bell
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