[Bike 伊豆 between you and me]Seven Cycles Sola S-Titanium Magic-
チタニウムが自転車にとって最良のマテリアルであると唱えるSeven Cyclesですが、フレームメーカーの多くはチタニウムを採用していません。
なぜでしょうか。
3AL2.5V Tiと一口に言っても、その性質はチューブメーカーによってかなり差があり、また実は自転車にとって良質と言えるチタニウムチューブは多くなく、チタニウムにおいて実績があり信頼のおけるフレームメーカーにしか良質なチューブは供給されないとか。
ぶちまけてしまうと、チタニウムならどこのフレームでも良いというわけではなく、チタニウムはカーボンを超えるということ。
実際の走りではカーボンフレームの性能というのはやはり凄まじいのですが、耐久性や堅牢性についても語られるべきだと思ってます。
因みに、Sola Sの能書きには“bomb proof”と記されています。
誰にとっても信じてみる価値があるかどうかはぼくにはわかりません。
ぼくが騙されてるだけ?
でもそれも素敵なことなのです。
ボートネックから覗くケイト・ベッキンセールの鎖骨のようなチェーンステーはいつだってアブソリュートリースタニング。
不快で不吉な振動にウィノナ・ライダーの囁きのような優しさを込めるのです。
実際に初めてチタニウムバイクを所有し、本気で乗っています。
俗に言うインプレッションみたいなものはあまり意味がないかもしれません。
俺様専用に作られたものなので。
わかりやすく簡潔に印象を表現していくなら、ティラミスのようにしっとりで、セサミペーストを更に裏漉しするような滑らかさで、一踏みごとに小宇宙が爆発するかのような踏み心地です。
いくつもあるぼくの欠落の何かを補ってくれるような、そして時に同調と親和とを求めてくるような、またある時はぼくの不完全性をけなすかのような、そんな最高の一台なのです。
text : Hiroki Ebiko / SimWorks XC Racing [Blog] [Instagram]