-Monday Selection- Portland Day1
-Monday Selection-
Portland Day1
TEXT : SHINYA TANAKA
PHOTO : RIE SAWADA
カリフォルニアをすっ飛ばしオレゴンに入ったのはたぶん初めてのことだろう。
それくらい関わる人々の数や内容が増えてきたっていうことだから、
それはまぎれもなく楽しくなってきているという同意語的に捉えることができる。
ポートランドといえば昨今話題になっているこの奇妙なデザインにつきる。
空港に到着しまずは足元を見る癖ができてしまったのは
まさしく彼らの秀逸なアイデアのせいでもある。
またその話は”Day2”にでも話そうと今は思うのだが。
そしてポートランドといえばなにはなくとも食である。
食を語らずしてポートランドは成り立たない。
今回の到着した日の夜に連れて行ってもらった店は
ブッチャーレストランのLaurelhurst Market Restaurant。
日本人にとってブッチャーといえばプロレスラーしか思い出さないかもしれないが要はお肉屋であり、このお店はもちろん地産地消が根底にあり、まるまる1頭の状態で仕入れた豚や牛をすべて自分たちで捌き、部位に応じて様々な加工品にしそこで販売をしたり、レストラン内で極上のステーキやバーガーとして提供している。まぁ特別に感じるか感じないかは人それぞれだが、このポートランドという街を一言で表すことができるキーワードとしての”DIY”の精神の高まりがそのままレストランの在り方につながっていて、もちろん多くのアメリカの街で探せばどこにでも見つけることはできるのだか、極めてその可能性が高いことが今のポートランドの成長を端的に表しているとも思うのだ。
トコロは代わりいつものようにクリスキングとシエロの工場に。
コロコロと変わるユーモアはなにはともあれ人生には大事だと信じたい。
オーガナイズされた壁にかかるそのフレームとフォークのストック群は圧巻。
その短納期に対応するために作り上げた方法なのだが、
やはり僕らを悩ませるのはヒトの動きなのである。
奥に見えるのがペインターのベン。元セブンで腕をふるっていただけあってとにかく腕が立って手が早いのだが旅することも好きで今回も少し手伝いに戻ってきていた。本音ではもうどこにも行ってはほしくはないのだが、自由に生きることをできれば尊重すべきなのだと思う。そして手に職がちゃんとつくとどこでも生きていけるという好例でもある。
本当に申し訳ないと思うのだが、まだお見せすることができない今期の情報がとにかく満載で詳しくは今週末のNAHBSを待ってもらうことになるのだが、精力的に人が関わりそれを正しく表現するとどんな結果をもたらすのかをまざまざと見せつけられたとだけ言っておこう。更に正しく言うならば乞うご期待である。
そして節々に見ることができる彼らの尊重が
僕をいつも気持ち良くさせてくれる。
感謝の気持を常に忘れずに、仁義と礼節を重んじて向き合うことは
やはり誰に対してもどこでも一緒で大事なのだとアメリカで改めて思うのだ。
今週中に”DAY2″が書けることを祈っていてくれると幸いです。