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2017/4/3

初めましてレイです。

めまして、SimWorks CX Racingの三好 黎(ミヨシ レイ)と申します。
皆からはレイと呼ばれています。4月から大学2年生になりますが、今は春休みを満喫中です。

まだ経歴もあまりなく、知っている方も少ないと思うので、生い立ちを少し書きます。
1998年、平成10年に名古屋で生まれ、ほぼずっと名古屋で過ごしてきました。7〜9歳の間だけ母の仕事の都合で南米の細長い国、チリに住んでいました。南北に長いので様々な地形があり、日本からは32時間かかりますが行く価値はある国です。

(チリのアタカマ砂漠)
(チリでの乗馬) 

残念ながら、小学生には危険と言われ、チリでは自転車に乗ることはほとんどありませんでした。代わりに馬に乗ることが多かったです。スペイン語は当時話せましたが、日本に帰ってきてから忘れてしまいました。

父はポーランド人で、海外旅行好きな両親に小さい頃から色んな国に連れて行かれました。今まで行った国は27ヶ国らしいです(初海外旅行が1歳の時なので覚えていない国がいくつかあります)。もちろん予算を抑えるためにほぼ全てバックパッカー旅行です。一番過酷だった国はネパールでした。中学1年の時にヒマラヤ山脈を6日間トレッキングしたのも、今となっては良い思い出です。

(ネパールでのトレッキングで見た景色)

中学2年の時にはタンザニアに行き、それが高校で土木を勉強しようと思ったきっかけにもなりました。

これからの海外旅行ではモンジャさんみたいに、自転車を持って行くことでもっと豊かな旅をしたい、とも思っています。その時はまたブログを書くので是非読んでほしいです。

(タンザニアのマサイ族の村) 

て、自転車の話に入ります。
僕は元々BMX乗りで今もBMXを乗っています。
そもそも700cの自転車を乗り始めたのは今シーズンの東海シクロクロス2戦目の前夜、それまではどこに行くにしてもBMXでした。

(去年のCirclesから森道市場までキャンプ用品を背負って自走中の写真)

ちゃんと自転車を乗り始めたのは中学3年生の夏休みのいわゆる受験シーズンでした。
塾に行く途中の道で、ある自転車の卸売業者のスタッフ達が昼休みにラジコンやらBMXで遊んでいるのを見たのがきっかけでした。

いい大人が普通仕事の合間にそんな遊びするか、と思いましたが、自分もそんなダークサイドにすぐ引き込まれました。購入資金に充てるべく自分の持っていたゲームやら、趣味の物を全て売り、知り合いの紹介で安くMongooseのBMXを買わせてもらいました。これがきっかけで僕の人生は大きく狂いました。

受験の時期を目前にして歯を折ったり、手首の靭帯を伸ばしたり、傷だらけなって、親や塾の先生に怒られました。僕は15歳までの医療費が全額国民保険でまかなえる時期に怪我して良かったと思ってあまり反省してませんが。無事志望していた高校に受かってからは、教科書と弁当、さらに私服とBMX用の重たい携帯工具を入れて、毎日片道9kmをBMXで通っていました。制服は破れたり、重たい時は8kgにもなるリュックは道中のバニーホップの衝撃に耐えられずに壊れたりもしました。3つ目のリュックを壊したあたりで置き勉を始めたことと、良いリュックを選ぶことでリュックの破壊は止まりました。ちなみに今はTRUCEのDrop Linerを使っています。最高です。

テスト毎に40人中8位を取れば門限がなくなる、という条件を親に提示され、毎週末夜な夜な栄でチャリを乗るために勉強もそこそこしていました。金曜日は学校を出たら、すぐ私服に着替えてBMXを乗っていました。

高校では土木やまちづくりが専門だったので学校では英語に全く触れませんでしたが、海外のプロライダーが来日した際に話すために必要もないのに英語も勉強していました。東京に一番好きなライダーが来ると聞いた時はBMXを持ってヒッチハイクしたりもしました。そんなこともあり、今は大学で国際関係の学科で勉強をしていたりします。

SimWorksやCirclesを知るきっかけは外国人繋がりの友達の集まるホームパーティーでした。父がポーランド人ということであったり、母の仕事の都合で僕もチリに2年間住んでた経験もあり、今でもそのような場によく行っています。そこでCirclesのお客さんに出会い、名古屋特有の密なネットワークでCirclesに引き込まれ、良い人達に恵まれた結果、高2の秋から高3の終わりまでCirclesでアルバイトをさせてもらうことになりました。

そして、大学に入ってからはサポートライダーという形でこの輪に関わらせてもらっています。
ただ、実は元々レースは大嫌いなのになぜかこんな役を引き受けてしまいました。そして、正直今もあまりレースが好きではありません。泥や砂ばかりのコースの時は寒かったり、足が攣ったりして辛すぎてレース中に、「なぜこんなの引き受けてしまった?」と自問自答しながら走っていたこともありました。

ウェアの見た目も正直苦手でした。いつもルーズな服を着ているBMX乗りとしては、ピチピチでモッコリなビブも違和感ありすぎて敬遠していたぐらいです。実際、レースでは毎回ビブは履かず、祖母がカットオフしてくれたLevi’s Commuter511に靴紐ベルトをして走っていました。極力僕がいつもBMXを乗る時と同じ様でありたかったのです。

BMXで街をクルージングしていて「あのセクション面白そう」と思うのと同じように、レース中でも面白そうなセクションで遊ぶ、というのが僕の走り方、レースに出る意味でした。

もはやレースで結果を出す気はゼロで、速さよりエクスタシーを求めてHunterのSmooth Move barThe Homageタイヤをつけて「遊んで」いました。サポートライダーとしては失格だと思いますが、それでも見放さずにいてくれていることに感謝です…

そして普段使いでも、格段に便利な自転車になり、見た目もキュートなので周りの女子大生からは評判がとても良いです。(これ重要です)男のロマン的な感覚の「この自転車ここが〜」というかっこ良さより、グリーンのタイヤ等のポップさで勝負した方が女子受けは間違いなく良いです。

ちろんシケインでは飛びます。
僕は日頃からかなりバイクに負担がかかる乗り方をしていますが、今の所メカトラはありません。Doppoフレームも、WoundUpフォークも細くて軽いので折れないか心配でしたが、完全に杞憂でした。

個人的な意見になりますが、僕は機材に関してはあまり詳しいことは言えませんが、速く走れるかもしれなくても高価で脆いパーツより、そこそこの値段で多少重くても長く使えることが重要だと思っています。学生でお金がないこともありますが、自転車はあくまで日常生活での道具として考えています。ある程度の剛性があればパーツにあまりこだわりはなく、実際にDoppoにつけているパーツの中にはCulture Clubで見つけたメーカー名の分からないパーツがいくつかあります。

またレースは普段のライドの延長であって、それだけを目的にするのは違うんじゃないかと思います。僕が自転車が好きなのは、仲間と遠くまでライドして美味しいものを食べたり、キャンプしたり、街の中では便利な交通手段であり、色んな景色を見せてくれる、普段の生活を豊かにしてくれるからです。

SimWorksはそんな思いを持った作り手の商品ばかりなので、僕はSimWorksサポートライダーとして遊ぶことを始めました。

今シーズンの最終戦では無事楽しみながらも1位を取れて、応援してくださった方達、一緒に楽しんでくれた方達は感謝しかありません。
少しはレースが好きになれて、新しい世界が開いた気がします。

来期も東海シクロクロスに出ます、と言いたいところですが、今年の9月からは一年間チェコに留学するので出れないのが残念です。一応、大学に選ばれて行くためしっかり勉強しなければいけない身ではありますが、自転車も持って行ってしっかり遊びたいと思っています。国内、海外、自転車のカテゴリを問わず全て遊び倒すつもりです。

長い自己紹介でしたが、これからちょくちょくとシム・ブロギングしていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。
そして一緒に遊んでくれる方大歓迎です!

text : Rei Miyoshi / SimWorks CX Racing [fb] [Instagram]