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2024/5/11

製品リニューアル情報:Rhonda の仕上げが変更になります。

text by Steven Smith from SimWorks USA

製品を製造する際の重要な考慮事項の1つとして、美観に関する決定をすることです。SimWorksの基本概念として、トレンドを闇雲に追いかけるのではなく、10年後や20年後においても、購入した日と同じくらい素晴らしく思える製品を製造することに努めているつもりです。しかしながらあるタイミングがやって来た時に、製品の仕上げの仕様を見直し、外観をより良くするための努力をしたり、製品ラインナップの整理整頓やSKUの削減を行ったりする必要もあります。

SimWorksが15年前に日本でスタートした当初に製造されていた、NITTO製のクロモリ製ハンドルバーがここポートランドに数本だけ残されていました。これらの初期バージョンのハンドルはニッケルメッキが施され、手作業で行われていたというユニークなデカールが貼られており、その後自社にてクリアコートが施されるといった、製造にとても手間がかかった製品たちでした。そしてありがたいことにその製品はマーケットから支持を受けたのですが、この仕上げの方法はのちに、クリアコートの変色(黄変)や、すり傷がつきやすい、クリアコートが剥がれやすいといった問題を引き起こしたことを今も記憶しています。(一部の製品で規定の寸法仕様を超える材料の厚みを持たせてしまうこともありました。)

数年前、NITTOが製造する全ての黒色クロモリ製ハンドルバーのクランプ力に対しての安全性に関する懸念が浮き上がって来たために、黒色のハンドルバーの生産を一時中断し(現在も継続されていますが…)、代わりにニッケルメッキのサテン仕上げの「Dullbright / ダルブライト」バージョンとクロームメッキのバージョンをすべてのクロモリ製ハンドルバーに追加しました。ただし、クロモリ製ステムについては、クロームメッキ仕上げとブラック仕上げのオプションしか提供しておらず、ダルブライトでの提供は長年していませんでした。このオプション提案からの脱却として、現在、最も売れている当社のステムである「Rhonda」に新しく更新されたダルブライト仕上げを標準色として追加し、今後はクロームメッキ仕上げのシルバーから仕様変更とさせていただきます。この仕様変更は今後、すべてのNITTO製クロモリ製品において、クロームからダルブライトへと徐々に切り替わっていく予定です。ただしクロームメッキ製品は年に一度の小規模なバッチ生産ができるのではないかの模索をしている最中なので、ピカピカクロームファンの皆様はやんわりと期待していてください。

31.8mm 径のバークランプは、固定力の高い4ボルト仕様。
シルバーはクロムメッキ、ブラックも下地にメッキ処理を施して耐候性を高めています。
シンプルに丈夫で、長く使えるステムを目指しました。
日東が国内工場で製造しています。SimWorks ロゴデカールが付属します。

[SPEC]

Material : CrMo Steel body with Al Faceplate
Extension : 50, 60, 70, 80, 90, 100, 110, 120mm
Angle : 80 deg.
Bar Clamp : 31.8mm
Post diam. : 28.6mm
Post Stack Height. : 42mm
Color : Silver, Black
Price : ¥18,700-
Country of Origin : Japan

SimWorksが黒色のクロモリ製ハンドルバーを一時中止したのとほぼ同時期に、当時のベストセラーの「フラット」ハンドルバーである、Getaround、MowMow、Little Nick、Fun3の熱処理アルミニウムバージョンを販売し始めました。そして、CowCowやGolden PliersとのコラボレーションハンドルバーであるRamble Barも追加されました。現在もまだ多くのクロモリ製ハンドルバーを製造、販売をしており、それは当社ブランドのDNAの一部であり、今後も生産を続けることを約束しますが、現実的にこれらのフラットバーのダルブライト仕上げは、常にクロームメッキのバーの販売を上回り、アルミバーは今やクロモリ製品を常に上回っていることもお伝えしておきます。

クロームメッキとダルブライトメッキの仕上げの違いは一般的には微細微妙なのですが、注意深い目を持つエンスージアストたちにはきっちりとその違いがわかります。クロームメッキのほぼ鏡面的な仕上げとは対照的な、ダルブライトはその名前の通り、「ダル」は英語で「鈍い」を意味していて、サテンのような鈍い光沢感があるということです。そしてダルブライト仕上げは、ポリッシュ仕上げのアルミニウム製品の外観により近いものになるために、当社の定番色である「シルバー」のアルミニウム・バーやシートポストが、今後も標準仕様色であり続けることを考えると、クロモリ製品とアルミ製品の仕上げをよりマッチさせることは理にかなっていると考えています。

Rhonda Stemは、31.8mm径のアロイ・バーと美しくマッチするため、クロモリ・ステムにこの新しい仕上げを導入する製品として選ばれました。しかし、次はTomboyが同じ仕上げで登場し、最終的には全てのクロモリ・ステム製品にダルブライト仕上げとブラック仕上げのカラーオプションが用意される予定になっています。

SimWorksは、みなさまがこの新しい製品の仕上げを気に入ってくださり、次の熟考されたバイクビルドにこれらの製品を検討、選択してくださることを心より願っています。


待望の Fun3 も再入荷しました。

Fun3 バーは、SimWorks by NITTOのハンドルバーファミリーの定番商品としてすでに約12年以上に渡り愛されてきました。 オートバイ用のアルミチュービングが採用された初代 (22.2)、CrMoスチールへのモデルチェンジ (25.4)を経て、31.8mm センターの最新モデルになっています。

強度テスト、再テスト、そしてまたテスト・・・。Fun 3は、安心の絶対条件である日東熱処理合金を使用したATBバーで、ユニークな形状、仕様、人間工学に基づき、ほとんどのバイクにフィットします。

熱処理されたアルミニウムを使用し、31.8mmのバークランプは、安定性と正確なステアリングを提供しながら、快適な手の位置を保ちます。680mmと750mmの2種類の幅を設計し、ご用意していますので、ライディングスタイル、ポジションを考えてお好きな幅をお選びください。

[SPEC]

Material : Heat Treated Aluminum
Finishing : Silver, Black
Bar Clamp : 31.8 mm
Width : 680 & 750mm
Rise : 20 mm
Grip Angle : 35 deg.
Weight : 359 g (680mm)
393 g (750mm)
Price : ¥15,180-
Country of Origin : Japan

日東へは継続的に製造をお願いしておりますが、人気商品が故、数に限りはございます。
ご用命はお近くのシムワークス販売店、もしくはSimWorks online shopからお求めくださいませ。