FEATURE
2017/5/31
Road to NAHBS 2017

Text: Ryota Kemmochi / Photo: Ryota Kemmochi, Toyoshige Ikeyama

はじめに。
何度めかとなるシムワークスUSツアー、主な目的はNAHBS出展であるが、その裏にはポートランドのオフィスを引っ越すという重要任務があった。これはそのレポートとなるが、ツアーというものは得てして物々しいばかりでもないので、我々の記憶補助装置とも言うべきイメージライブラリからその瞬間ごとを大体の時系列にそってお披露目するという体をとろう。 茫漠とした移動の時間に捉えた退屈な風景写真など一瞬でスクロールできてしまうのだろうけれども、我々が何を食べたか、誰にあったかなどという記録と共に連ねさせてもらい、願わくば幾ばくかのトリップ感を醸せれば成功かなと考えている。
その地へ赴き、感覚を開いて過ごさなければならない理由が我々にはある。今度は僕も私も行ってみようとあなたが思ってくれたら更に素晴らしいと思う。

ポートランドから766マイル。
つまりは片道1,233kmのロングドライブは、インターステート84号をとにかく東へとアクセルを踏み続けること12時間ほどの道のり。 シムワークスとしては2度目のNAHBS出展はユタ州ソルトレイクシティー。その出発前日は予想通り夜遅くまで展示車の組み立てなどに追われる。 偉大なるアメリカ先生に習ったあれこれ宿題を提出する生徒の様な気持ちで、丁寧に作業を進めた。 そのあたりからこの旅のアルバムを紐解くことにする。

Heading to I84-E, Portland.
I84-E, somewhere Oregon.
From I84-E, somewhere Oregon.
From I84-E, Ash Grove Cement, Oregon.
Charlie the little assistant of DeSalvo Custom Cycles, NAHBS 2017.
SimWorks Fun 3 bar updated and coming back, NAHBS 2017.
SyCip 25th Anniversary Ti Disc Road, NAHBS 2017.
SyCip 25th Anniversary Landspeeder MTB, NAHBS 2017.
BreadWinner Flatbar B-Road, NAHBS 2017.
BreadWinner B-Road Tourer, NAHBS 2017.
Erica likes her BreadWinner Lolo, NAHBS 2017.
DeSalvo CrMo Road Builders Special, NAHBS 2017.
Hello to Travis, NAHBS 2017.
Chris Diminno at Chris King Taco Party, NAHBS 2017.
Thanks to John, at Rada-busiest work, NAHBS 2017.
Congrats Adam!, Sklar Bikes got the best MTB award, NAHBS 2017.
Bicycle people crossing on the street evening while the show, Salt Lake city Utah.
Ron from UBI loves FJs as well, Land Cruiser Heritage Museum, Salt Lake city.
Someone’s El Camino, Salt Lake city.
Hello to mighty Kate, NAHBS 2017.
Sad Rick without his booth at NAHBS 2017.
CK dudes at work, NAHBS 2017.
Thanks to NAHBS 2017.
Good bye Salt Lake city.
Thanks to Rick for helping us.
Following Jay, look for food.

ポートランド市に入るとやたら小気味の良いチューンばかりのラジオ局が引っかかるようになる。車内に充満した眠たいカントリーソング一色だった空気は一変し、酸素濃度が瞬時に高まったかの様に意識は醒える。
正直これまでにないスローなNAHBSではあった。出展者も来場者も少ない。ついでにビールも薄くて味気ない。 昨年のサクラメントでの開催を堺に、花開いたハンドメイドの世界は実を結び、種子となって散ってしまった後の光景のようだ。 しかし、これが寂しいとか退屈とか言う話でもない。 ショーの集客はともかく、やるべき事を見出したメーカーは粛々とブランドの構築に励んでいるし、カルチャーの枝葉となって茂っているレジェンド達もモアブ帰りだったりで楽しそうだ。 業界の浮き沈みは仕方のないものだけれど、なにより僕達も集めた種を大事に育むことに真剣になれている。これは本当にありがたいこと。

旅は折り返し、そんな回想を窓の向こうに眺めながらまるで惑星のような景色を過ぎて、本拠地ポートランドへ戻るのである。


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