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2016/5/25
[Bike 伊豆 between you and me] 2016 5月 SDA王滝 参戦の記。

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王滝。

その為に作り上げたと言っても良いのです、ぼくのSola Sは。

SDA(セルフディスカバリーアドベンチャー)王滝100kmのシングルスピードカテゴリーで5時間30分を切るということに執念にも似た目標を抱いておりますが、それを実現する可能性を高めてくれるスペシャルマシ~ンだったわけです。

前回の出場は二年前、別のフレームで走りましたが、その時の記録は5時間56分。

優秀な機材の力を借りて目標達成を狙います。

荒れた路面に対してフレームでグリップする感覚はチタンならではです。

ついに、ついにこのSola Sと王滝を共に走る日がやってきたのでした。

 

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長野県の御嶽山の麓に広がる小さな村、それが王滝村です。

レースのメイン会場、及びスタート地点となるのがこの松原スポーツ公園。

王滝村にある、普段は封鎖されていて立ち入ることが出来ない林道がレースの舞台。

距離はおよそ100km、獲得標高はおよそ2500m、しかしその物差しだけでは測りきれないのがSDA王滝であります。

強化サイドウォールのタイヤをいとも簡単に裂く鋭利な岩に、タイヤを地中へと引きずり込まんとするかのような深く重い砂利。

ダメージを受ける床に一踏みごとに確実にHPを1ずつ削られていくのを感じますが、ぼくらはトラマナの呪文を唱えることは出来ないのです。

HPが尽きる前に駆け抜けることが出来なければ、失格となってしまいます。(制限時間10時間)

 

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今回はCirclesのナベタクと参戦してまいりました。

シクロクロスではC1を走る彼ですがMTBレースの経験はなく、今回の王滝に合わせて、というよりもギリギリ間に合った感が強いのですが、Cielo Mountain BikeRacer Colour Rossoを組み上げてきました。

とても素敵です。

筆卸しが王滝というのは何とも贅沢であるような、無謀であるような。w

 

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スタートは朝6時。

シングルスピードカテゴリーはこれまで最後尾スタートだったのですが、今回からは通常の100kmの部と同時スタートになりました。

遠く広島から参戦のGrumpy御一行様と互いの安全と健闘を祈りつつ寒さに耐えます。

そう、この時期の木曽の山奥は朝方は10℃に届きません、寒い!w

 

寝かせてあるバイクと並ぶ選手の数をご覧ください。

おびただしい。

全カテゴリー合計の出走者は1500名を超えたそうです。

ちなみに、王滝村の人口は900人余りだそうです。

レースが村にとっての一大産業となっています。

 

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100kmのワンウェイレースなので、レース中の写真を用意できませんでした。w

申し訳ありませんが、いきなりレース後の写真となってしまいました。

 

レースはほぼ平坦の舗装路を4kmから始まります。

スタートと同時に全開に近い回転数で回します。

一人でも多くパスして登りに突入したい。

渋滞でペースを乱されるのは辛いのです。

 

そしてダートへ突入。

経験に基づき、以前よりもやや軽いギア比で負担を掛け過ぎないように淡々と登っていくのですが、わずか20kmの地点で脚が攣り、膝を伸ばせないので数分間座り込んでしまいました。

以前は100kmギリギリ脚を攣らずに走り切っていたのに、たった20kmで・・・。

その後40km地点でも同じことを繰り返し・・・。

よぎるリタイアの四文字・・・。

しかし辞めるわけにはいかないのです。

何としても安くない遠征費とエントリーフィーの元は取らなければ!w

 

その後、ドリンクと補給食を胃が受け付けなくなり、補給食を流し込んだ瞬間にリバース。

結局ドリンクと補給食をそれぞれ半分ほど残してしまいました。

気温は日向では30度に迫る暑さ。

もうほんとボロボロ。

ボロ雑巾がSevenに跨って林道を行く姿は奇怪だったことでしょう。w

 

乳酸に漬け置きしたかのような脚は世界を拒絶しているかのようでした。

憎悪にも似た容赦のない陽射しは路面の白い砂に反射して氾濫し、肌を突き刺し蝕み刻みました。

横たわる岩、雨水の浸食による深く太い溝、それらを乗り越えるというよりもそれらとの衝突でした。

何百回、何千回と衝突の衝撃に耐えなければなりませんでした。

あまりの辛さにヒゲが全て抜け落ちていく錯覚を覚えました。w

 

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Sola Sの良いところを引き出してやること叶わずフィニッシュ。

フィニッシュというよりも生還。

こんなに辛いレースは初めてかもしれません。

 

6時間19分、10位。

目標の5時間30分はおろか、前回の記録の5時間56分にも遠く及びません。

フィニッシュ後、ほっとしたのはヒゲは抜け落ちていなかったこと。w

 

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その後、ナベタクも無事にフィニッシュ。

王滝が終わりました。

色々振り切れてしまい、逆に笑えてきます。w

また一からやり直します。

やはり5時間30は切っておかないと、往生しても怨念を残してしまいそうです。w

 

SDA王滝は5月と9月の年二回。

20kmと42kmの部も用意されているので、あらゆるレベルのライダーに過酷なアドベンチャーを提供してくれます。

皆様、ぜひ出ましょう!

 

最後に、とても嬉しかったことを。

とても多くの方々にお声を掛けていただきました。

「いつもブログ見てます!」、「応援してます!」

こんなに嬉しいことはありません。

マウンテンバイクのレースイベントでSim Worksを気にかけて下さっている方々がとても多くいることに驚きました。

Sim Works本部にマウンテンバイクへの注力を申請しなければなりませんね!w

 

このレースに携わったすべての方々、ありがとうございました。

 

 

text : Hiroki Ebiko / SimWorks XC Racing [Blog] [Instagram]

 

 

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