FEATURE
2015/5/7
GRASSHOPPERS – グラスホッパーズ

Text by Shinya Tanaka/Photo by Rie Sawada

枠に囚われないと言う事は変化を起こすときに非常に重要な役割ではないかといつも思っています。
 
もちろん枠というものは人と付き合っていくときにそれがあったほうがより丁寧になったり、よりスムーズに事を運ばせる為にも必要な時が多くあると言うのも事実です。
しかしながら変化や純粋な楽しさを求める時、その枠を取っ払ってしまって、めっちゃくちゃ適当にして、むしろスムーズ(効率性)という概念を考えない方がより面白いゴールに到達しやすいと感じた事も多々あります。
 
例えば自転車に乗るという行為はもちろんしっかりと事前に計画を立てて、出来る限りノートラブルで行きたい気持ちは皆が持っていますが、たまに自分の感覚でその事前に決めた道をあえて逸れ、むしろ選んだことのない道に進んでみると、新たな発見や経験が出来る事も多くあります。 またパンクやチェーン切れなどのメカトラブルさえも自分が成長する大きなチャンスなのかもしれません。
 
そしてそんな時に自分や社会が作ってしまった枠でがんじがらめであったりすると、せっかくの変化や成長するチャンスを自らで逃がしていく事になるのかもしれません。 
よって僕らの旅はいつも極めて無計画で無欲で無鉄砲でありたいと思っているのは決して嘘ではないのです。 


今日が誕生日だって、だからお粧してるってウキウキでした。そんなお嬢様が世界に存在してくれているだけで僕は幸福を感じる。

そう、無計画にどんどんと行ってみようって進むと、こんな素敵なおばさま達に思いもよらない山奥で出あうことができて、しかもメチャクチャおいしいマフィンやラテに遭遇出来たりします。
 
僕たちはNAHBSの会場であるSacramentを離れ、少し旅を続けて今回の最後の目的地となるSycipの本拠地、SantaRosaにハンドルを切りました。
 
今まで何度もSantaRosaを紹介してきましたがここはいつ来ても本当に気持ち良く過ごせる小さな街であり、とても多くのリアルサイクリストが住み、最高のマウンテンバイクトレイルもあり、そしておいしい食べ物にも出会えるという僕らにとって欠かせない全ての物事が揃っています。
 
そしてなんと言っても今回は待望のあのグループライドをSantaRosaで見ることができるのは僕にとっては今回の旅の1番の収穫になるに違いないと思っていたのです。
 
 

GRASSHOPPER ADVENTURE SERIES


それはNorCalを中心に14年続く”GRASSHOPPER ADVENTURE SERIES” といい、とても多くのローカルライダーやたまにプロフェッショナルライダー(Jeff Kabush , Levi Liphimer など)もが参加する(平均者数は平均して100~200名!)年5~6回のチャレンジスタイルのライドです。

基本的にはTERMAC(舗装路)を中心にルートが造られていますが、(ほんの少しでも)必ず組み込まれているのがGRAVEL (未舗装路)であり、それをみんなが自分のペース、自分のスタイルで走り切っておーしーまい!という、いたって簡単なライドスタイルです。一応順位付けはしていますがプライズもありませんし、もし事が起こっても自力ですべてなんとかするという基本を全てのライダーが理解しています。上記のフライヤーにももちろん書いてあります。
 
そしてHunterやSycip, Retrotec, SOUL CRAFTなどの小規模メーカーがスポンサーをしている事も興味深いと思いますし何より彼らはこのライドにかなりの確率で参加しています。(ほぼぜんぶ?w)
 
またそのライドスタイルは現在のアメリカの自転車遊びの基本になりつつ有るという事はCieloのEXPERIENCE RIDERapha Continental RideもしくはJohn Prollyの最近のライド報告等を見ていただければ簡単に分かると思います。
ただしポイントは彼らは14年!も前から現在の形態で(確か3年前まではノーチャージ。現在は主催者が子供が出来たためみんながチャリーティーで$10払っています。)サイクリングの本質をきっちり理解した人たちが、より多くのサイクリストと自転車に乗ると言う事を純粋に楽しもうとしているという事なのだと思います。
そしてそこには多種多彩な自転車が存在し(決してロード、シクロクロス、マウンテンバイクと言ったカテゴライズは無用ですね。)多種多様な人々が多種多様な道具の使い方で、それぞれに楽しんでいるのです。
 
それでは集合地点に行って見ましょう。 
やはり相当なBikeGeek達がぞろぞろと集まっています。
Team Dead Fucking Last!
Sycipのお手伝いしているクリス。

 

Super cool Sycip rider!
Whole Foodsのジャージはけっこう◯◯◯だけど気にはなりますよね?
 
今回のルートは3つの峠を抜けるのですが、僕たちが向かった最後のひとつ前の上りが面白いってRetrotecのCurtisにつれられてやってきたポイントがここです。
 

上りはほぼTERMACに対し、下りは上記の写真の通り “PAVEMENT ENDS” します。道のサイドが牧草地で馬が放牧されていて、気持ち良さげなダブルトラックから、ちょっとしたガレも有り、距離にして10km弱の下りです。

IF Factory Light Weight & Pinarello Dogma & Hunter Steel Road
 
many kinds and types of super cool Racers and Bikes!
 
もちろんリタイヤもあります。
 

その後再度ゴール地点に向かうとそこに現れていたトラックは。。。


FORK CATERINGは移動販売を専門としたソノマカウンティの会社で主にベイエリアの自転車イヴェントや週末のマーケットに現れ、コーヒーや冷たい飲み物と共にハンバーガーやBLTをオーガニック食材を使用しその場で調理し提供するそうです。 そしてサイクリスト達は今日にライドについてあれやこれやと話しをしながら、バーガーにかぶりつき ”冷たい飲み物” をごくりごくりとするのです。
これが至福以外の何者でもない事はおおくのこのサイトを覗きに来るサイクリストたちには分かってもらえると思います。

ちなみに僕たちはゴール手前にある最高のメキシカンにお邪魔したのですが。。。こちらも本当に美味しかった!Thanks Curtis & Lucie!

僕たちがそろそろ気づき出している楽しい事を十数年も前から、そして思想を変える事なく、そしてまたどんどんと”新しい種類”のサイクリストを取り込むように努め、車種やカテゴリーと言った本当に些細でちっぽけな枠に囚われ事もなく、自分たちや仲間達の純粋な楽しみの為に行動していると言う事に対し本当に敬意を表したいと思います。
 
つまりは人間の持つ最大の強み ”考える” という能力の行使であり、”行動” を起こしていく強さと勢いであり、すなわちすべてのパワーの表れであり、世界の自転車業界全てを引っ張っているNorCal(ノース・キャリフォルニア)の ”真の力” のようなものに感じます。
 
以前お話しした、この地方にどれだけの一流メーカーが存在して、それを使い切る人たちがいて、またそれらのアクションに対し起こった出来事を元にする、新たなカウンターがさらなる革新的なアイデア(技術と遊び方)を生んで行くのだろうなと納得してしまうのです。
 
しかしながらそれは実はどこでも出来るのではないかと僕は思うのです。(場所なんてものは言い訳のひとつにしかすぎないのではないかとも思います。) 今までの一般的な枠や概念と言うものを越えたところで楽しむことができ、その楽しみに対しどこまでも純粋に力を出し切るような人たちが一人二人三人と増えて互いの表現を発揮しさらに互いにカウンターを尊敬を持って打ち合うことができるのならば、、、
 
可能性は無限大なのだと僕は信じています。 
 
そして生きる事はとても大変ですが ” Take it easy ” も大事だなとも思う訳なのです。

以下続きます。

 
Sycip – シシップ ( http://www.sycip.com/ )

SycipBikesはアメリカ、北カリフォルニアのサンタローザという街でJeremy Sycipというユーモアと真面目さを自転車に置き換える達人が世界中のワールドクラスライダーからメッセンジャーとの間にいる人々の為に日々トーチを握っています。チタン、アルミ、もちろんスチールという幅広い素材を使用してライダーの要望の隅々までを形に変えていくことを毎日の目標にしています。さぁ、あなたの望みは何ですか?ドリームバイクがもうすぐ手の届くところにあるという現実をぜひ知って下さい。
– プロダクトサンプル [ FlickrのSycipセットをご覧ください。]

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またはSycip取り扱いディーラーへ。