– ChrisKing Technical Tips -Which one you pick 2Nut or GripNut ?
Text by SimWorks / Photo by SimWorks
クリスキングでは2タイプのスレッド式ヘッドセットを製造しています。 1つは従来型の一般的なスレッド式ヘッドセット“2Nut”、そしてもう1つはクリスキング独自の機構をもつ“GripNut”。 今回はよくご質問を頂く、この2つのスレッド式ヘッドセットについて解説します。
一見まったく同じに見える2つのスレッド式ヘッドセットですが、上ワンの上部の機構が異なります。どちらを選択するかは、①ヘッドスペーサーまたはケーブルハンガーを取り付けるか、②フォークコラムの長さ、この2つのポイントを考慮に入れてお選びください。
*2Nut
アジャスティングナットとロックナットでクランプする伝統的なスタイルの2Nutは、スタックハイト調整のためのヘッドスペーサーや、ブレーキ用のケーブルハンガーを組み合わる計画があるなら、最適なヘッドセットです。 世界中のCyclocrosserや Randonneur から熱い支持を得ています。 取り付けにはフォークコラムがアジャスティングナットより上に、少なくともネジ山5つ分が突出する必要があります。
*GripNut
もう一方のGripNutは、スペーサーやケーブルハンガーを必要としない場合に最良の選択です。クリスキング独自のアジャスティングリングとロックナットの一体構造で、内部のスレッドコレットがしっかりフォークコラムをクランプします。 外観をスマートに見せる事ができ、2Nutより強固な保持力と調整の容易さが特徴です。 また2Nutではフォークコラムが短すぎ取り付けることができない場合の対応策としても有効です。取り付けにはフォークコラムがトップベアリングカップより上に11~14mm突出している必要があります。
クリスキングが1976年に製造した最初のヘッドセット
クリスキングの歴史はこの1つのヘッドセットからスタートしました。 その耐久性は1970年代後半のマウンテンバイクシーンによって鍛え磨き上げられ、確固たるその地位を築きました。 現在ではヘッドセット規格の主流はアヘッド式〜インテグラル式へと移りましたが、クリスキングは今も変わらず、スタンダードモデルとしてスレッド式ヘッドセットを製造し続けています。 2NutとGripNutともに、1インチ・1-1/8インチ・1-1/4インチの3サイズ、カラーもそれぞれ9色がラインナップしています。
毎年のように新しい規格が発表されては使い古されていく昨今の自転車シーンにあって、クリスキングは新しい規格にも柔軟に対応しつつ、ユーザーに対してはもちろんのこと、社会に対しての製造責任を全うしようとしている優良なバイシクルコンポーネンツカンパニーです。
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