-WednesDay Selection- Cal Days3
Cal Days3 / BlackCat
TEXT : SHINYA TANAKA
PHOTO : RIE SAWADA
カリフォルニアはドピーカン。
日中は半袖で過ごせるほどの陽気です。
ならばと時間を作って少し内陸にドライブ。
お目当ては乗りに乗ってるあの彼です。
BlackCatはサンタクルズより車で30分離れたアプトスという街にある。
もともとはトリックハンターのヘルパーとして働いていたトッド・インゲメンソンが主催する、カリフォルニアに多く点在する小さな工房系フレームメーカーのひとつです。
基本のフィレットブレージングを中心にマウンテンバイクからロード、ツーリングバイクとオーダー範囲は幅広く、彼の住む住居のガレージ内にてその独特なペイントを含むすべての工程を一人でこなしています。上記のバイクはトッド自身が最近のお気に入りで駆っているSSCX。シングルスピードが彼自身の大好物ということも有り、現在抱えているバックオーダーの多くもSS関連が多い。そして彼の発案で作られたスインガードロップは現在多くのマスプロダクションメーカーが類似品を使っていることは彼の笑い話のひとつ。
先日のMondaySelectionで皆さんにようやく披露する事が出来た最新のカスタムオーダーのMicroRoadRacer、やはり現状の待ち時間は約2年と長いのですが、それでも世界中の多くのサイクリストが今か今かと自分の順番を待っています。しかしながら誰もが最短で手に入れたいと思うのは常。なのでカスタムオーダーの製造と並行し毎年1,2回は彼とSimWorksが共同で考えたプロダクションモデルを日本国内には提案していく予定です。
最近のオーダー品。
ペイント終了後天気が良いので彼のベランダにて乾燥中。
最近の大量生産フレームの製造法と比べると極めて古典的なのであるが、その一つひとつの素朴な工程の積み重ねがBlackCatを所有したいと思う理由のひとつにもなりえるのでしょう。
この多肉植物のプランテーションは最高。
ひとしきり仕事の話をしたあとはあまりに良い天気なのでお互いの好物であるオリンピアで乾杯。”It’s The Water”の名に恥じない職人系大量生産ビール。最近はIPAやPaleなどの工房系どっしりビールが話題ですが、個人的にはビールはいつも”水”であってほしいとも思うわけなのです。(日本にもどりサッポロを飲むと流石JAPAN!っていつも思ってしまう。)
次回はあのGoogleの街MountainViewを走るの巻。
まだまだCal Daysは続きます。