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2013/12/17

-Technical Tips-

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ボトムブラケットグリースガイド編

回転性能はもちろんのこと、非常に耐久性能が高いと評判になってきましたChrisKingのボトムブラケットシリーズですが、性能を維持しつつ、長期にわたって使用していただく為にはやはりこちらもメンテナンスが必要不可欠となってまいります。今回はそのボトムブラケットをご使用中の皆様にはぜひ行っていただきたい新しいグリースの塗布とその頻度、及びメンテナンスの総合的なポイントを以下に上げておきました。
ご一読いただけますと幸いです。


上部表:ボトムブラケット・グリースガイド
 
【表左側】
ブルーゾーンの横方向:コンディション
DRY=ドライ
AVG=通常
WET=雨など
 
ブルーゾーンの縦方向:一週間でのライド回数
5/7=5日~7日
3/4=3日~4日
0/2=0日~2日
 
【表右側】
左側グレイゾーン内の数字:新しいグリースの塗布が必要になるまでの月数
左側グレイゾーンのアルファベット:グリースのタイプ
 
A=優良防水グリース
B=プレミアム合成防水グリース
 
 
【総合案内】
・使われていたグリースの種類を換える時、古いグリースは全て拭きとる事をお薦め致します。違うグリースが合うかどうか判断するのは難しいですが、合わないグリース同士を混ぜて使う事は大変危険ですのでおやめください。
 
・専用のインジェクションツールを使用してグリースをベアリングに注入する際はゆっくりとグリースを注入し、ツールを(内部のベアリングレースも同時に)交互左右に回して使用して下さい。この方法によってグリースがベアリング全体に行き渡りやすくなり、余分なグリースがシール内外周部より排出されます。

ChrisKing BB Grease Injecter
¥5,400-(w/o tax)
・極度に汚れたベアリングの場合、砂だらけでとても堅くなっています。シールとスナップリングを丁寧に取り外し、柑橘系クリーナー以外の洗浄剤もしくは軽めの潤滑剤などで内部洗浄を行い、完全にドライになるまでエアーコンプレッサーを使って乾燥させてください。または以下にあげる処方は出来るだけ素早く調整をしたい人向けとなり決して完全とは言えませんが、方法としてはグリースをベアリング内部に注入し、ベアリングを何度か回しながらベアリングがスムーズに動くようになるまでをまず繰り返してください。そして余分に排出されるグリースが汚れていない事を確認できるまでこの工程を繰り返してみて下さい。
 
・コンディションが悪い時に走る場合はなるべく汚れを寄せ付けないようにするために、ベアリングにグリースをたくさん注入して下さい。
 
・グリースが足りないと感じた場合はベアリングのボールが円滑に動くように、少量のグリースを頻繁に注入して下さい。
 
【セラミック・ベアリング】
セラミックのボールは、少量のプレミアム合成防水グリースだけで最適のパフォーマンスを発揮します。頻繁に少量のグリースを付け加えるだけで、ベアリングがスムーズに速く回り続けます。グリースを注入しない期間が長かったり、悪いコンディションで走る場合は、グリースをベアリング内部に一杯になるまで注入する事をお薦め致します。
 
 
ぜひメンテナンスのご参考にしていただき、愛着を育てる物とのつきあいかたを見つけ出してくださいませ。