2020/3/31
【SimWorks Racing】自問自答

Text By Aya Akamatsu
Photo By Nobuhiko Tanabe , Yusuke Yamagishi

スイス・デューベンドルフ空軍基地で行われた2020年 シクロクロス世界選手権

今年は日本だけでなく世界的にも暖冬の流れがあり、雪が降っている印象が強かったスイスも暖かく過ごしやすい気候になっていた。

世界一を決めるこの日、会場の張り詰める緊張感の中で必死に平常心を保ちながら念入りにコース試走した時に流れていたある音楽が、帰国してからもずっと耳に残っていた。

歌や音楽にあまり関心がない方なので、今まで歌詞を知りたいという気持ちになる歌との出会いはなかったのだが、なぜかその音楽だけはどうしても忘れられなかった。

そしてようやく帰国後に見つけたその歌が、Panic! at the Disco / パニック!アット・ザ・ディスコのHigh Hopes / ハイホープスという曲であった。

“I was gonna be that one in a million” 
自分の中で持てていなかった絶対に成功するというイメージ

世界一になってやる、という明確な目標やイメージを持たぬまま、どこかで諦めてしまっていた自分自信の弱さが気持ちに現れ、調子が上がっていた日本で走っていた感覚とはまるで違い、もっと走れたはずなのに、なぜなんだ…と、もがき苦しみ、涙をこらえながら走り終えた世界選手権。

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Best ever finish to a CX race? 😯 #Dubendorf2020

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今年の女子エリートで優勝したセイリン・アルバラードがこの日なぜ世界一になれたのか?


今までスプリントで勝てなかったアンマリー・ワーストに対し、最後のゴールする瞬間まで踏むことを止めなかった彼女。

ライバルを見事に打ち負かした彼女は最後まで決して諦めず、力の全てを出し尽くしたのだ。 戦い抜いた後に涙を流す姿は世界一美しく、会場にいた誰もが新女王の誕生を認め、歓喜した瞬間だったと思う。

何度も何度も映像を見返しレースを振り返るたびに、歌詞一つ一つの言葉の意味が深く胸に突き刺さりしばらくは自問自答する日々。

そして気付かされる自分自身が何をしたいのかを忘れてはならないということを。

来シーズンはライダーとしてレースに出場しながら、ビルダーそしてフレーム製作を目標していく

それは誰もが出来ることではなく、自分しか出来ないことでもあるから、決して諦めない姿勢や毎日小さなことを積み重ねることが何かを生み出すきっかけを作るのだと。

今回の挑戦した世界選手権は経験しなければ知ることのなった世界。

二度と忘れないだろうし、決して忘れてはいけない。 それは自分のためだけでなく、ライバル、仲間、次世代、そして多大なるサポート、応援してくださった方に自分の言葉や行動で伝え恩返ししていきたいから。

どんな事があっても常に前を向いて進もう、自分次第で状況は少しずつ変えていけるし、大きな壁がある時こそチャンスなんだ。

そんなワクワクした勝負の世界にまだまだ挑戦し続けると強く決意した。


今年も全国各地で私たち、楽しむワークスへのたくさんの応援とサポートをいただき、本当にありがとうございました。また来シーズンもお会いしましょう!

そしてこれからも、SimWorks Racingの活動を中心としたYoutube動画も随時アップしていきますので、みなさま是非ともシムワークスのチャンネル登録をよろしくお願いします!

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