SimWorks Racing: Cross is coming!! 2020-2021
Text By Aya Akamatsu
Photo By Yusuke Yamagishi,Koki Arakawa
毎年9月~3月ごろまで開催されるシクロクロス。
ロードやMTBのシーズンの終わりと共にシーズンを迎えるシクロクロスを、秋冬のオフトレーニングとして取り入れている選手も多い。
私自身としては、シクロクロスを始めてから今年で7年が経ち、シムワークスレーシングに加入してからは4年目のシーズンを迎えた。
そもそもシクロクロスとはなんぞや?という方にも簡単にご説明すると、1周2.5~3.5km程度の舗装と未舗装が入り混じる周回コースとなっており、スタートしてから1位の選手の周回タイムによって、それぞれのカテゴリーに定められた競技時間(15~60分)に近くなる周回数がレース中に確定し、一番最初に周回を回りきった人が勝利となる。
例)30分のレースで一周回が10分の場合
30分÷10分=3周回となるので、そのレースは3周回で争われる。
しかしただ走ればいいというだけでなく、コース上には斜面や階段やなどの障害物も設けられておりバイクを乗り降りやランニングの要素も加わってくる。路面状況や天候においてもレース展開が目まぐるしく変化するため、それに対応していける身体能力の高い選手が強い。
つまりシクロクロスによってパワーやテクニックが向上するだけでなく、バイクコントロールなどの総合的なスキルも同時に養うことが可能なスポーツということになる。
また観戦する側にとっても、選手が何度も目の前を通過しながら毎周回変化する路面を状況や展開に声援を送る楽しみもシクロクロスならでは。
今やヨーロッパのみならず、アメリカやオーストラリア、そして日本においても秋冬の自転車競技として人気と競技レベルも上がり、キッズやジュニア、女性カテゴリー増え年々盛んとなってきている。
見知らぬ土地へ行き、そこで会える人たち、苦しみ・喜び・楽しさその全てを共有することができる仲間がいて、自分のレースが終わってもすぐに仲間の応援やサポートに朝から日が暮れるまで奔走する。
様々なストーリーを生み出すシクロクロスが大好きだし、そうして我々シムワークスも仲間や戦友たちと共に長らくシクロクロスを楽しんできた。
早速、今シーズンも関西シクロクロスとJCXシリーズとなる幕張クロスのに参戦したが、若手とベテランの活躍が目覚ましく、特にジュニアである高校生たちの急成長ぶりには、正直驚きを隠せない。
若手によって一気にレベルアップする国内の女子エリートの中で、勝つことも簡単ではなくなったが、立ち位置としてはちょうど中堅となる私の闘志にもこれで更に火がついた。まだまだ譲れない、決して負けてはならないと。
全日本まで時間も限られているが、今年の目標である優勝を目指してコンディション、スキル、機材など整え、万全の体制で望んでいきたい。
また、今年はコロナの影響で、人数の制限、カテゴリー分け、タイムスケジュールなど例年から大きく変化した運営体制に選手側としても戸惑いはあるが、こんな時だからこそ、助け合い、開催していただけることに精一杯感謝したい。
久しぶりに顔を合わすシクロクロッサーたちと、レースの前は「今年の調子はどう?今日もよろしくね!」と会話を交わし、スタートラインに立てばお互いに凌ぎを削るライバル、そしてゴール後には「今日も早かったね〜お疲れさま、ありがとう!」とハイタッチや握手と共にお互いを称え合うひとときは、シクロクロスならではであり、辞められない理由でもある。
レースはただ辛いではない。競い合いながらも、コケたり、泣いたり、笑ったり、写真を撮ってもらえたり、時にはインタビューやサインを求められたり?
ふとしたことでもその瞬間を楽しむことが出来れば、次はどんなレースに出ようとか、いつも競い合っているライバルがいることとか、昇格したい!など改めてシクロクロスの楽しさを教えてくれたような気がする。
皆さんもただレースに参加するだけではなく、何か課題や目標を持ってレースにも望んでみてはいかがだろうか?
さて、今週11月8日(日)は我々のホームである東海シクロクロスがついに開幕!例年通り、シムワークスも出店予定ですので、会場に行かれる際は是非ブースにもお立ち寄りください!皆さまにお会い出来ることを楽しみにしております!
それでは今シーズンのシムワークスレーシングの応援の程どうぞ宜しくお願い致します!