[SimBooks] Rouleur issue 67のご案内
インターネットのページを追いかけるのに疲れたら海の向こうからやってくる本のページをめくってみてはいかがでしょう。
ルーラーマガジンの紹介です。
Price: 1,800yen(w/o tax)
ロードレースという視点で描かれたジャーナリズムの世界はきっと私たちの身近な問題にもヒントを与えてくれるものだと思います。
THE ROAD FROM DAMASCUS
アラブ選手権、アジア選手権、ツアーオブリビア、ツアーオブタイランド、ツアーオブイランといったヨーロッパのロードレースファンは聞いたこともないであろうUCIのパラレルワールドを戦っているので無理もないことだが、多くのドイツ人にとってシリアにプロロードレーサーがいることは驚嘆に値することだ。ロシアやカザフスタンの元プロ選手による指導のもとドーハやテヘランのチームと短期契約を結びレースをするのが彼らのスタイルだ。
シリアの内戦が激しさを増す中ついにナショナルチームに所属する選手までもが難民となってしまう。ベルリンを目指した彼らと受け入れることとなったドイツのサイクリングコミュニティに降りかかるプロ選手としての苦悩や難民ゆえの立場のなさ。しかし彼らの努力と道を模索しつづけるドイツ人たちの理解によって前へと進んでいく様は現在世界が直面している問題へのまさに民主的なアイデアのように見えます。
SAITAMA
ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム、ツールドフランスの第22ステージとも呼ばれる大きなイベント。
多くのサイクリングマガジンで仕事をするマーシャル・カッペルは今回来日したフォトグラファーの一人。彼によるこのレースの写真と文章からはプレスとしてレースに関わったもののどこか上手く噛み合わないもどかしさが表れています。
その他の特集、詳しい内容は下記ルーラーマガジンのページをご覧ください。
Robert Wyatt: Tribute to a Rouleur Photographer
今号のMOVE ON UPでもフォトグラファーを務めたイギリスの写真家ロバート・ワイアット氏が1月に急逝いたしました。
本誌ルーラーマガジン(Rouleur Magazine)やボートマガジン(BOAT Magazine)といったインディペンデントマガジンからファッション、広告の世界で活躍した彼は初代編集長ガイ・アンドリュースに見出され、ルーラーには39号から参加しました。以降はいくつもの特集でその写真を見ることができます。
Mark Cavendish from issue 50
過去にはアンリ・カルティエ・ブレッソン(issue 34)やジェリー・クランハム(issue 42)といった大家の特集も組んでいるルーラーマガジンは写真に対する意識が高く、定期的に写真アニュアルをリリースしているのはご存知の通り。ロバート・ワイアットは元々ルーラーマガジンの大ファンだったようです。
サッカーやマラソンなどそのスポーツに対して深く考察しレポートする熱量の高いマガジンが海外では増えてきています。その先駆けとも言えるルーラーマガジン。バックナンバーとともに下記SimWorksウェブストアからもお求めいただけますので是非ご覧下さい。