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2019/8/5

【シマノ・バイカーズフェスティバル】甘くなかったチョコレートフォンデュ。

Text by Aya Akamatsu / Photo by Yusuke Yamagishi

過去に参加したレースの中で、ここまで過酷な経験をしたことはなかった。
泥で有名な野辺山CXに出たときのことさえも、この日にまさる辛さはなかった。

南アルプスと八ヶ岳連峰に囲まれた長野県諏訪郡富士見町にある富士見パノラマリゾートをメイン会場とし、2日間に渡って開催されたシマノ・バイカーズフェスティバル
今年で29回目の開催であり、私が生まれる前から行われる歴史ある大会に、SimWorks Racingエビコさん、ギシさんとともに初めて参加した。

シマノが開催するだけあって、出店ブースも非常に多く、またレースに至ってもカテゴリーが細かく分けられているので、子どもから大人、また初心者から上級者まで一緒に楽しめるイベントである。

私たちは土曜日のXC個人戦と4時間エンデューロにエントリー。
ちょうど梅雨も明けそうだし本格的に夏がやってきたなんて思っていたら、どこからやってきたのか分からない台風の接近により天気は大荒れに。

レース前の試走ですでに泥だらけだったが、そんなことはお構いなく降り続ける雨で、すでにスタート前から身体は冷えていく一方だった。
周回を重ねるごとに荒れていく路面状況に苦戦しつつ走り切ったが、悪魔のような一時間を味わったことは間違いない。

それでもシングルスピードXC、WomenXCで3人とも表彰台へ!

午後からさらに雨、風ともに強さを増し、もうそこはまるでチョコレートフォンデュのような戦場と化していた。

その中で4時間もあるチームエンデューロは、一刻も早く終わって欲しい、それだけを思い必死にペダルを回し続けた。だが、時間が経過するごとに走って走っても身体が温まらなくなってきて、震えも止まらなくなってきた。
もともと体調が悪かったこともあったが低体温症になってしまい、私は3時間ほど走ったところでギブアップ。

後はギシさん、エビコさんが最後まで走り続けて7位でフィニッシュ。

帰宅後も、泥が落ちないスキンスーツを洗濯する戦いが深夜まで続いた。。。

こんなにつらくて悪夢のような思いをしても、MTBにどハマりしそうなのは何なんだろうか。走る時のポジションからもそうだけど、忍耐というか、、、感覚的にシクロクロスとは全然違うのも面白い。生粋のマウンテンバイカーであるエビコさんからも色々と吸収出来ることがあって、まだまだ探求しがいがありそうだ。
(ちなみにエビコさんもインスタグラムは面白いので、ぜひ要チェック!)

MTBをお持ちの方は、富士見パノラマを走りに行ってみるのはもちろん、初心者の方でも参加しやすいイベントなので、一度は参加してみてはいかがだろうか。

FrameSIMWORKSDoppo MTB(ProtoType)
ForkROCK SHOXSid 2020
HeadSetCHRIS KINGInset7
GroupSetSRAMGX Eagle
BrakeSRAMLevel TL
HandleSIMWORKS BY SEVENTi Little Nick Bar
StemSIMWORKS BY NITTORhonda
HubCHRIS KINGISO B Hub
RimVELOCITYBlunt SS
TireWTBRanger 29×2.25″
SeatPostSIMWORKS BY NITTOBeatnik
SaddleWTBSilverado Pro

ちなみに、午前と午後のレースの合間に一か八かでエントリーしたGrinduro。私はエントリー峠を乗り越えゲット出来ましたが、皆さんはどうでしたか?
日本初上陸となる今年、エントリー出来なかった方も楽しめるイベントなので要チェック!