-Saturday Selection- Cal Days2
-Saturday Selection-
Cal Days2
TEXT : SHINYA TANAKA
PHOTO : RIE SAWADA
時間が過ぎていく感覚が違う。
もちろん業務内容が日本にいるときとは全くもって違うのだが、
時間に追われるのではなく、時間を自分で使っているような感覚。
そんな森のなかの毎日である。
規則正しい行動がとても重要なのだと、
とても意味ありげなフレンチトーストが朝食にサーブされた。
悪くないスタートだ。
そしてやるべきことを手際よくこなし、さっと着替えてたら森の探索の開始。
今年の冬は雨が少なくとても森がとてもドライ、
なので山火事を防ぐために先に進路を断っておくのだという。
わが国のアスファルト占有率高さは世界的に見ると
圧倒的だということを知らない人は多いだろう。
“流行”とはそういった環境下から生まれることが常であり、
そしてそれを知るだけでも頭のまわり方は格段に早くもなる。
たどり着いた先の物見小屋はクールと言わずしてなんという。
時代時代の多くの若者がここでパーティーをしてバカになり、
そして何を思ったのだろうか?
その横にあるイーグルロックは全ての人にとって特別な休憩所。
そしてヒトの小ささを圧倒的に感じさせてくれる。
それはとても冒険的である。
ライドから戻り少し遅めの昼食は有り物を大胆に。
それはまさにインスピレーション勝負。
そしてまたやるべきことをやってから、注文をこなすため久しぶりに海へ降りる。
かつて使われていたフレイトレイルはダベンポートからセメントを運び、
サンタクルズで街が作られる基礎になったという。
そして余談だがダベンポートはオドワラジュース発祥の地でもある。
太平洋に沈む夕日をなかなか見る機会はないのだが、
大海にゆっくりと沈みゆくそれは、
毎日確実にこの球体が回り続けていることを僕らに告げている。
明日は街に出る。
やるべきことはまだたっぷりとある。
すべてが上手く回りだしているような気もした。
Cal Days3に続きます。