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2023/10/28

Riding with Rie: Super Chill Bday Bikepacking Vol.1 ~Celebrating the 1st timers~

Words by Rie Sawada, Photos by Rie Sawada & NicholasMHA

Going to bikepacking with friends is the greatest way to celebrate a birthday, that’s also my desire/ wish.

これは2021年の私のバースデーバイクパッキングの話です.. 年々、歳を重ねる度に時間が過ぎるのがどんどん早くなっていますが、この記念すべき第一弾の話を共有せずに、2022年、2023年のバースデーバイクパッキングライドの話を書くべきではないと思っていたからです。

実はこの第一弾以降、私が企画する「Bikepacking Ride After the Bicycle Exhibition and Rie’s Birthday Ride」は、第1回目に参加してくれたライダーたちのリクエストによって、毎年の恒例行事化されつつあることは本当にありがたくみんなに感謝しています。

私の誕生日は自転車業界の展示会シーズンでもあり、フレームビルダーや業界の仲間たちがたくさんポートランドを訪ねて来ているので、そのタイミングで仲間たちにもオレゴンの大自然で自転車ライドとキャンプで味わってもらえる絶好の機会にもなると思ったからです。 なのでまずは初めて開催した2021年のストーリーをシェアしてから、2022年の第2回目のバースデーバイクパッキングの話、そして今年開催した第3回目のノンバースデーバイクパッキングの話を順に書いていきますのでそちらも楽しみにしていてください。

Preparation

“誰もが毎年、必ず誕生日を迎えますが、自分はその日に何をしたいのかわかりませんでした。”

ある時、「バイクパッキングはしたことがないけど、いつか試してみたい!でも始めるいい理由がないんだよね!」といつもお世話になっている業界友達たちが話しているのを聞いて、みんなが喜ぶことをしてあげると、きっとその日は私の誕生日だけでなく、全員にとって特別な思い出に残る日になると思い、記念すべき彼らの初めてのバイクパッキングの企画が開始されたのでした。

バイクパッキングをしたことがない人は、「バイクパッキング」はハードなイベントだと思われがちですが、楽しむ気持ちさえあればそれは本当に難しいことではありません。 彼らが私と一緒にバイクパッキングを楽しんで、また行きたいと思ってくれれば、それは自分へ最高の誕生日プレゼントにもなると思いました。と、いうことで、、、

OK, let’s ride with Rie for her birthday! It’s going to be fun! Yeaaah!!

私の誕生日は10月末頃で、 ちょうどオレゴンの雨季は私の誕生日あたり(ハロウィーン前後)で始まるのでアウトドアイベントの計画を立てるのは結構困難な時期なのです。 その週はオレゴンのさまざまな地域で雨が予報されており、私はバイクパッキング旅行の10日前から毎時天気予報をチェックするほど緊張していました。 ライドイベントの計画はかなりストレスのかかるものです。

雨季に、特にバイクパッキング未経験の友達とのツーリング計画を立てるのはわたしにはちょっと難しいことだったのです。なぜなら初めての経験で辛い思いをさせたくないし、一緒に行く大人たちが子供のように輝く目で新しいキャンプ用具を集めて、自分の買ったギアの話で盛り上がっているのを見て、雨だから行かないとい選択肢はそこにはないからです。

西海岸に住む7人とコミュニケーションを取るのも大変、今回のルートや持ち物、天気予報などを共有し、旅行の準備状況を確認するためにメールスレッドを開始しました。

”Who wants to go bikepacking in the rain for the 1st time experience?”
そしてナーバスになっているはわたしはこう尋ねました、「初めてのバイクパッキングに雨の中を走りたい人は誰ですか!?」と…

そうするとサンタクルーズバイシクルズのマネージャーとして働くスコットはこう言います。「It’s going to be a ‘Parade of Storms’ which makes it more festive!….. Right?! 『嵐のパレード(連続)』になるということはよりお祭り気分を盛り上げるよ……ね!?」って返してくるわけなのです。

あぁぁ〜、お天道様〜、私の誕生日プレゼントは太陽をください〜!

Day 1

“なんと!!! 当日は晴れたのです〜! 実はわたし、結構な晴れ女なんです! 感謝! ミラクル〜!”

今回の旅はオレゴン在住のバイクパッキング初心者だけではなく、この記念すべき日(彼らの友人たちのバイクパッキングデビュー日)を見届けるために、親友のRetrotec カーティスアーティストのニックが自転車と一緒に星の下でキャンプを初めてする友達たちを見るために、カリフォルニアからポートランドまで遠路(1,000km)はるばるやってきてくれました。

私たちはポートランドの東約1時間半のデシューツリバー州立公園で出会い、駐車場でビールとワインを詰め込み、出発前に「お誕生日おめでとう、リエ!」と乾杯しました。 1日目は、計画より遅れて午後1時過ぎに出発し、やっぱりスーパーチルなスタートとなりました。

みんなでジョークを交わし合い、歌も歌いながらライドするほど景色は最高、気分も最高潮。

ここは私のお気に入りの場所でもあり、初めてバイクパッキングを体験する友達を連れていくのは大体このルートです。HiHeyHello Magazine 004 でもバイクパッキングを初めて体験する(プラス、グラベルロードも自転車で乗ったことのない)サーファーガール友達を連れていったのもストーリーになり雑誌に掲載されました。(表紙にもなるほど壮大な風景)

この場所は本当に魔法のようなのです。 どの方向を見ても美しい風景が広がっており、今回もビッグホーンシープを見ることができました。 わたしたちのクルーにも多くの奇跡的な出来事がありました。

カーティスは “いつもながら” 大きなポップコーンの袋を持ってきて、その袋はキャンプスポットまでちゃんと穴を開けることなく持ち込むことができたし! オスカーは、”いつも以上” に速く、岩だらけの砂利道を走っていたし、ニックはルートにおいて一番怖い尾根セクションのそのまた崖っぷちを走っていたので、みんなを “いつものよう” に神経質にしていたのです。 おっと、ヤバいヤバい。w

わたしたちは DAY1 にどれくらいの時間、距離を走りたいか確信が持てずに、ひたすら進み続け、Deschutes River Trail の行き止まりにまでたどり着きました。 わたしが用意した超簡単な初心者向けルートでは彼らのような強脚のサイクリストたちには物足りなかったようです。 でも太陽は沈みつつあり、超危険なトレイルの崖っぷちでテントを張るわけにはいきませんでした。

ああ、遅すぎました… ジェイとオスカーはさらなる冒険を望み、進み続けたのです。 既に険しい狭い岩だらけの道を突き進んでいました。 スティーブン、スコット、そしてわたしは彼らを見守りつつ、崖の向こうまで走れるトレイルがあるかどうかを探してみました。

日が暮れてきたため、やはり前方に走れるトレイルは見つからず、わたしたちは荷物一杯の自転車を急な岩だらけの崖から引きずり降ろさなければなりませんでした。 そして一番の難関である、わたしの(一番重い)自転車を運ぶのも手伝ってくれました。 ほんとうに友達たちにはいつも感謝です!

最終的に、わたしたちは岩の崖の麓にキャンプスポットを設営しました。 私たちの周りにはたくさんの大きな岩が落ちていましたが、岩が落ちることを考えると神経質になりすぎて、きっと楽しめなくなるだろうと思ったので、それについて考えないようにしました。(まるで海でサーフィンをするときにサメのことを考えないようにするのと同じように。)

オッケー、寝床も整ったので、キャンプファイヤーを楽しんでキャンプ食品を作りましょう! それがキャンプの一番楽しい部分ですよね? それに、カーティスは寝袋サイズのポップコーンを無事にここまで持ってこれたしね!

ニックはカリフォルニアンらしくメキシコ料理のタマレスを持ってきてくれ、火で温めるだけの簡単でおいしいアイデアを提供してくれました。 本当に簡単で素晴らしいキャンプフードのアイデアなので次は私もやってみようっと!

カーティスとニックは、地元のナパとサンタローザから特別なワインを、みんなとわたしの誕生日を祝うために険しい岩だらけの道を丁寧に走りながら持ってきてくれたのです。 予期せぬ冒険の後、こんな最高な友達たちと時間を過ごしながら飲むワインはさらにおいしく特別に感じました。

“Middle of no where…” 大自然のど真ん中でも楽しむ方法を知っている楽しい友達がたくさんいてくれて、本当に感謝しています。

So many laughs and good times..

DAY2

“朝ごはんは一日の始まり。とても大切。ジェイは生卵を運び、私は鉄鍋を運んでみんなとシェアをする。”

まず、わたしたちが一番楽しみにしていたといっても大袈裟ではない “ジェイの朝食” から2日目は始めまりました。 驚くべきことに、卵はまったく割れずにここまで運ばれてきたのです。 わたしが持参した “鋳鉄製のフライパン” をジェイが使い、美味しい豆と一緒にみんなのために完璧な目玉焼きを作ってくれたのです。 わたしはベーコンを調理してみんなと分け合い、自分の鋳鉄製のフライパンが美味しい朝食を作るのに役立っていることに喜びを感じました。 朝食はあなたの良き一日を始めるためにも非常に重要な役割を持っていますから。

朝食後、パッキングし直して出発の準備。 Voile ストラップは欠かせないアイテム。 そしてジェイは斧を運びます。

昨日頑張って降りてきた崖を今度は登ります。

快晴の中、川沿いを走る。 持ち込んだビールやスナックの残りを全部飲み食べ干しながら、美しい景色を一瞬一瞬楽しみながら走りました。

Fun times pass way too fast.. I don’t want this to end….
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう… このまま終わってほしくない…

そして最後の歓声はフッド・リバーのレストランで再びの「カンパイ」、楽しかったわたしのバースデー、そして彼らのファーストバイクパッキングライドをともに祝ったのでした。 そしてみんなが旅を振り返ってこう言ったのです、

“So, again next year?”
「また来年も?!」

To be continued.. to Vol.2 !!