Ridin' Birds Pass Hunting
Photo & Text : Izuru
クイック・アンド・スロー,
まるでチャーリー・パーカーの自由なメロディラインのように起伏にとんだ土地に住んでいる僕たちは、コンピューターゲームの宇宙船が画面を横スクロールしながら上下するように自転車で走る。
街も峠も田舎道も。
Ridin’ Birds Pass Hunting, 少し前の先輩たちは好みにオーダーしたランドナーでパスハンティング(峠狩り)を楽しんだ。限定するものは何も無かったはずなのに僕らはそこへ行かなくなった。
いつものトレーニング中にもそこへの入り口はたくさんあったけど。
アップ・アンド・ダウン、マウント・ディスマウント、泥、砂利道、アスファルト(Mud, Gravel and Asphalt)。
だけじゃない、ストップ・アンド・ゴー、コーヒーを飲む、グループライドをする、アフターパーティーのビールも僕らには必要。
どんなコースでどんな自転車がいいか、それは愚問。でもタイヤは太いほうがいい。
飲み物はたくさん、補給食、工具、栓抜き?、着替え?、結構色々ある。ブロックタイヤはアスファルトには向かないとか。
伊勢の国に繋がる松阪は歴史とおいしいものと走るところに事欠かない土地。松阪城に松阪牛、競輪場もある。山はたくさん。海もある。三重の言葉は関西なまりでとてもやさしい。気候も暖か。
僕らは再び日本の土地を、僕らの手法でもって、走り始めようと思う。
パーカーのブルースのように。