Latest work and future images.
Mike Desalvoというフレームビルダーがいます。
もろもろの事情を引き連れ何か違和感を感じ始めた僕が初めて彼にオーダーしたのは7年前の夏。
その違和感に隠された本質的な課題たちは僕に行動力を与えてくれ、またその結果は言葉にはしにくいけども僕に完全な自信とやるべき意味を与えてくれたのでした。
Desalvo Custom Bikes / Ti SSCX Belt Drive
SingleSpeedと言えば中部圏では”彼”というほど有名な熟年サイクリストは、御歳など関係ないくらいにぼくらに夢と希望を与えてくれるのです。今回のオーダーはチタンでSSCXというポイントから始まり、行き着いた先はBeltDriveでした。BeltDriveの面白いところは乗ってうんぬん以上に”切れないチェーン”である為の組んで行く過程が若干難解でして、ジオメトリから始まってパーツのチョイスまで気が抜けません。多少のごまかしもある意味おおらかにクリアして行ったさきにはやりきった達成感と彼からの絶賛の声が届きました。
(日本は自転車におけるベルトドライブ先進国だと個人的には信じていますので、”今後”日本のメーカーからも色々と提案があると面白いですよね。でも ”今後” だから僕は面白くないとも思うのです。せめて未来のマーケットは自分たちで生み出して行くという断固とした心意気を何とか生み出したいとも思う訳で。)
あれから時が過ぎ、色々と変わったことや変わらなくても良いことやむしろぜんぜん終わっていないことなどが度々脳裏に浮かび、あぁ時が過ぎ行くことはとても早く、簡単に見渡すと何も変わってなさそうな世界なのですが、しっかりと目を見開き文字を読んだり、言葉を聞いたり、写真を見ているとものすごいスピードで移り変わっていることが分かります。そして少なからずぼくらの現実には様々なすごく豊かな案件が毎日のように飛び込んで来るようになっているということは大変な収穫でもあり、それは7年前には信じれないことだと僕は思っています。
ぜひ自転車というツールから見ることのできる、あなた自信の世界を色んな角度にどんどんと広げて行ってもらえると嬉しいと思います。
そして我らSWが少しでもお役に立てることができれば光栄だと思います。
text by Shinya Tanaka