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2025/9/22

About a Community – MADE Bike 2025

Cover photo by Josh Weinberg
Other photo and Text by Masashi Kimura

SimWorksの第二の故郷、オレゴン州ポートランド。

北米最大のハンドメイドバイクショーであるMADE Bike Showが今年も開催された。

SimWorksとしても年間通して最大のイベント。

その準備には膨大な時間がかかる。半年以上も前から頭を捻り、製品の納期を心配しながらその当日を迎える。

会期は三日間。準備期間と比較したら、ショー本番は本当に一瞬のできごとだ。

そして今回は、ショー以外でも不安を抱えながらの出展になった。

それはTrump Tariffの影響だ。日本製の製品を主力とする僕らにはこの外的要因が昨今で最も危機的な不安要素。また、アメリカへ輸入される鉄やアルミニウムにも高関税がかかる今回のアメリカ政府の決定は、少なからずこのバイクインダストリーにネガティヴな状況を生み出すであろうし、実際、直近でアメリカに輸出した製品には、例外なく関税がかかりだしている。

そんな状況下で、この国でアウトサイダーである我々は、より自分たちのアイデンティティや本質的な価値を意識せざるを得なくなるし、今まで以上に真価を問われるタイミングがやってきている。

そんな不安を抱えながら迎えたMADE Bike Showだったが、やはりというか、予想していたというか、「こうであってほしい」と思っていた熱気とバイブスがそこには流れていた。

ユーザーの熱さ、そしてそのコミュニティの厚さ。その熱気を感じられることが、何事にも変え難い場所だ。

もちろん、Trump Tariffの話題になることもあるし、皆それがタフな状況を生み出すであろうことも理解している。でも、そこには、そんな時ほど仲間達を顔を合わせ、互いに声を掛け合い、ポジティブな状況を作り出そうとする現場があった。

未来がどうであろうと、やるべきことは変わらないのだ。状況はいつだって不安定だし、いつだってやれることを最高の状態でやり続けるしかない。

そんなこともあって、今回はユーザーの皆さんに「なぜSimWorksを選んでくれているのか?」を聞いてまわった。
その答えは、まもなく公開する映像でぜひ見てほしい。

また、ショーではビルダーのスキルと趣向を凝らしたハイパーバイクが多く目立ったが、レイドバックしたオーセンティックなバイクには、SimWorksを使ってもらえていたのも励みになった。ショーでのSimWorks使用例はまた別のブログで書こうと思う。

正直、このアメリカ政府の気まぐれが、どう転んでいくかがわかるのは、2025年の後半から(まさにこれから)だろう。それでも歩みを前に進めていかなくてはならない。不安も、焦りも、ぜんぶ持ったまま。そんな時に僕らにパワーとヒントを与えてくれるのは、このMADEのコミュニティなのだ。

ポートランドの熱気に包まれながら、そんなことを強く感じた。

それが、この夏のできごとだ。

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