永遠の話。(ひとつの価値)
Text by SHINYA TANAKA
モノには理由もなく値段がつけられることはない。
本当にそう考えている人がマジョリティーであるかというかは疑問だが。
とても単純に選択化されたモノの価値は、当然時代の流れに従い、間違いなくその価値もどんどん目減りしていく。 たったひとつの価値でしかその物が見えないのならば、それらを選択した人たちの内面的な目減りは次第に表面化し、ついては何もなくなってしまうのだろう。
それはそれで他人とはいえ、すごく悲しい気持ちになる。
話は変わり今日もまたBUZZのBlogからひとつの話をしてみます。
テーマは”永遠”。
万人万事、なにはともあれ永遠などは存在しない。
ただそれにあがらうことをひとつの思想として持つことも大事だと僕は信じたい。
そしてChrisKingのモノ作りにはそんな精神が満ち満ち溢れていると思うのだ。
だからこそみんなに紹介したくなるし、その仲間の輪に飛び込みたくもなるのだ。
だからこそひとつの価値のみでモノを判断しなくなるような”クセ”を身につけることが大事だと、とても強く思うのだ。
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MOVE ASIDE ENERGIZER BUNNY
– エナジャイザーバニーはもう引退だ。 –
なぜなら、私たちの製品は永遠に動き続けるのだから。
『このヘッドセットは何年もの間、まったくもって手入れされていなく、とてもとても汚い。 圧縮機をセットして、フレームを揺さぶって外さなければならなく、(取り付けられた金属類がフレームスペーサーなどに溶けてくっついていた。)そして接続部分が完全に腐っていたために、フォークをフレームから目一杯の力でたたき出さなければならなかった。 この自転車自体、”回る機械”の悪夢を見ているようだった。
ヘッドセットは本当に汚く、絶対に復活などは無理だと思っていた。 だがそんなことはなかった!!! 作り立てほやほやのように、100%復活して綺麗になったのだ。 ChrisKingは本当に素晴らしい。
感謝を込めて
Charlie Kocornik
Service Manager / Roaring Mouse Cycles SFより
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難しくはないこと。
要はどう使い続けるべきであるということなのかもしれない。
ある人がもういらないものであっても、ある人にはとても必要であり、
ある人がもうダメだと思っていても、ある人はなんとか直して使うかもしれない。
万が一人にある種のミス(この場合はほったらかしとか。)をしても他の人(モノを知っている人)が助けることができれば”もの”は救われるということを知っているからこその設計なのだろう。
やはり”人”を知った上でモノは創られるべきなのであろう。
そう思った昼下がりだった。
PS: 今後ChrisKing製品に関してのオーバーホールを含めたサービスを徹底して行っていきたいと思っています。 スモールパーツも含め数多くある彼らのアイデアがより多くの人たちに必要とされることを僕らは望んでいます。
なぜ彼らがこれを作ったのであろうというその本質により多くの人に気付いて欲しいと思っています。