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2017/6/14

SW meets SWapMeet…

  
シムワークスUSAの拠点であるポートランドにやってきてあっという間に3週間が経とうとしています。 まさに光陰矢の如し。 日々アメリカ全土へ愛を送りながら、会うべく人に会い、遊ぶときは遊ぶ。 楽シムワークススタイルで過ごしております。
 
おかげさまでここポートランドでもいくつかのディーラーさんが我々の製品を取り扱ってくれており、彼らからオーダーが入ればダイレクトデリバリーを行なっています。 どのお店も様々な特徴があるのですが、商品のセレクトやお店の作り方、そしてスタッフの皆のライドスタイルなど、どこをどう切り取ってもそれぞれのショップらしさというものが滲み出ていて、ダイレクトデリバリーは私の日々の業務の楽しみの一つでもあります。
 
そんな数あるショップの中で、ある一つのショップからお声がかかりました。一緒にスワップミートをやらない?と。
 
 
スワップミートとは、もともと不用品などの物々交換のための場所として広まってきた文化で、今では蚤の市的な売買の要素に加え、情報共有の場としてもその地位を確立しています。 自転車ではなかなかないかもしれませんが(関戸橋のフリーマーケットなんかはこれに当てはまりますね)、車の世界ではこういう機会が日本でもよくみられますね。
 
まだアメリカについて間もなかったのですが、せっかく声をかけていただいたわけだし断る理由もないということで、シムワークスとしての出店させていただくことに。
 
 
誘ってくれたのは、ノースアルビナアベニューにお店を構えるNorther Cycles / ノーザーサイクルズ。 ランドナーやツーリングスタイルが得意なお店で、オーナーのスターミカエルと、マーク、ブライアンの3人で運営されているのですが、実はスターミカエルとマークはそれぞれフレームビルダーとして自身のブランドを持ち、またブライアンはホイールビルダーとして自身のブランドを持つなど、つまりは生協的な形態でショップ運営をしているのです。
  
見知らぬ地での一人での出店というプレッシャーに前夜はよく眠れなかったので、予定時間より早めに会場へ。 するとすでに出店準備を進めている方々もチラホラ。 出店料や事前申し込みというものも全くないので、気軽に参加できるというのもポイントですね。
  
中にはカーゴバイクに出店物を積み込み、背中にフレームを背負ってやってくるツワモノも。
 

持ち込まれるものは古いパーツやフレーム、そしてコンプリートバイクやウェアにいたるまで実に様々。 非常に良心的な価格設定で、みんな見入るようにそれぞれの出品物を覗き込んでいました。 我々シムワークスはサンプル品や、展示バイクからの取り外し品などをご用意、おかげさまでご好評いただのですが、個人的に狙っていたフレームは、話を聞きに行こうと思いながらもブースに来てくれた方の接客をしている間に売れてしまったようです。
 

 
出店者同士でのやり取りも多く、またご家族連れの方まで実に様々な方が足を運んでいました。 話を聞くと、こういった形でイベントにするのは半年に1回くらいだが、お店でも中古のパーツを置いていたり、スタッフたちの使わなくなったアイテムを売っていたりというのはごく普通のことのようで、実際に他のショップでもしばしば中古品が置いてある光景を見かけます。
 

これは、なるべく使えるものは長く使おうという意思であったり、自分が使わなくなっても誰かにうまく使ってもらおうという意識がそれぞれにあるからなのですね。 そしてこの意識は我がシムワークスの拠点、松原にあるカルチャークラブの運営においても非常に参考になっています。
 
 
ノーザーサイクルズの一員であるマークは自身で手がけた彼らの新しいプロダクションフレーム The Klickitat Pass / クリッキタト パスに真鍮のタートル58をバシッとアッセンブルしてくれています。
 
おかげさまでシムワークスを知っていただく良い機会になり、ノーザーサイクルズのみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。 ここだけの話、企画者である彼らがうちのブースでのお買い物を一番楽しんでいましたよ。(笑)
  
 
フォト&レポート / シムワークス ポートランド特派員 Shige