SYCIP DESIGNS, SHIMANO AND ENVE CREATED TRANS CASCADIA TRAIL WORK RIGS from The Radavist
最近われわれシムワークスもちょくちょくお話をいただくようになってきた自転車でのマチ(ムラ?)おこし計画。
その中でもとりわけ多いのがインターネット界隈でもちょくちょくワードとして取り上げてきているトレイルカッティングやトレイルガイド関連なのですが、中央からの強烈な力を源に始まった地方(田舎)再生計画なども後押しして、じゃぶじゃぶ財と情報が流れ込んでいるのだろうなぁって感じを醸し出しているほぼ自転車になんて興味なさそうな立派な大人たちがわれわれに話を聞きに来たりもします。 そんな様相はまるで70~80年代の偶然と必然が混ざりあうカンブリア期的なスキーブーム(もしくはバブル?)の再来のような気もしてしまい、それを知っている立派な人達はバックアゲインをしっかりと期待しているのかもしれません。
でも決してそれらが絶対悪とは思ってもおらず、自転車=ママチャリ的な過去の認識から、10年前に始まったピストブームを皮切りに、何故かやってきた大人ロードバイクブームへと繋がり、生粋なるアクティビティベースとなりうるマウンテンバイクという着地点において社会にコミット、フューチャーされるということはわれわれサイクリストにとっては願ってもないことですし、旧年代の山、鉄道、アクティビティーギャングたちの失敗からしっかりと学び、せっかく与えられたチャンスをわれわれサイクリスト持ち前の自転力を発揮して、決してとめること無い、永続的な流れにしていきたいものだと思い、個人的な経験をお話をさせていただき、できることであれば率先して行動したいと思っているわけです。
近親者では西伊豆のハズレで古道を再生しつつ盛大に遊んでいる元旅人が展開するYAMABUSHI TRAILや愛知が誇る巨大山間地域の豊田市稲武地区にて地区内に工場を持つトヨタケ工業様の掲げる働き方改革との連携も含めたINABU BASE PROJECTのお手伝いをするチャリ研などもおり、サイクリストが理想とするライフスタイルや豊かな人生の構築を夢見つつ、日々コツコツと組み立てをしているのはこのサイトを覗きに来る人なら知っていることでしょう。 また最近では岐阜や三重でもトレイル開拓の動きが活発化していたりと頼もしい限りなのですが、個人的な観点を少し入れると自転車ほどトレイル整備に適した道具はないと信じているので、ぜひ自転車が様々な山アクティビティーにとって最良のメンテナンスツールであるいう認識を全国的に広げ、ぜひサイクリストが他のアクティビティー(ハイク、ランなど)のためにもっと活躍できるようになるのが理想だと願っているわけなのです。
そして今回はレプタイルと建築と自転車をこよなく愛する北米の粋なサイクリストのサイトを久々に覗いてみたら良アーティクルがあったのでここに転載。
そして僕はフレームのオーダーをさきほど入れたという顛末なのですが。
SYCIP DESIGNS, SHIMANO AND ENVE CREATED TRANS CASCADIA TRAIL WORK RIGS from The Radavist
トレイルカッティングという作業はとても控えめに言ったとしても大変で困難の連続です。 毎年開催されているトランスカスカディア・アナウンス開始の合図はその運営者たちにとって、チェーンソー、燃料、その他多くのツールをバックパックにに積み込む始まりを意味し、それを背負って野生的なオレゴン州のバックカントリーに踏み込んでいました。 冬が過ぎた通常のシングルトラックは大量の茂みと伐採された木々やさまざまな障害物で覆われています。 過去数年間、トランスカスケディアチームは可能な限りモトバイクを利用していましたが、シングルトラックには大きくて扱いにくく、今年、チームはSycip Designsのジェレミー・シシップと協力し、あるバイクをシーオッターでのお披露目も含め誕生させました。
私は今週サンタローザにあるSycip Designsへと出掛けていました。 そこで繰り広げられていた光景とは最終電車に乗り遅れそうなシマノの社員たちとともにジェレミーが生み出したShimano’s Stepsのプラットフォームを飲み込む予定の3本のMTBフレームをめぐり、てんやわんやのとてもワイルドな現場だったのです。 典型的なこのe-motorは都市や町で使用されるコミューターバイクで多く見られますが、新しいMTB専用のモーターでは、より大きなパワーが与えられており、トレイルカット用のツールを運ぶリグとしては最適だということです。 ジェレミー側の設計上の問題は、ビルダーが取り組むものとしてはとても面白いものでした。 そのバイクはバイクパッキング用であり純粋なトレイルシュレッダーでもあり、最強のオールインワンが求められ、そしてより重くなったその荷重についてもしっかりと熟考する必要があったというわけです。
ジェレミーはStihl社製 193 チェーンソー、それをホールドするTrail Tech社製のホルスター、そしていくつかのMSRの燃料ボトル、スペアバッテリーブラケット、およびスコップなどを持ち運び、これらのスタウトビルドの移植を支援するための専用のラックを設計しなければなりませんでした。 後部ラックの上にはエキストラの燃料ボトルを運ぶハンドルバーラックも追加で製作しました。 すべてのこの貨物ラックによってチームのバックパックをすべて解放し、ライドにも集中できますし、シマノのe-パワーアシストによって3つのモード(エコ、トレイル、ブースト)で駆動されるパワーユニットは重い荷物とともにバイクはしっかりと登坂します。 次のステップではより現実的なトレイル造形作業のための大量ののこぎりやその他の必要物資を運ぶための追加車両を持っています。
みなさんの想像に容易いように、このような険しいトレイルを走れば当然のようにパンクのリスクも増えるのですが、ENVEがトランスカスケディアチームに供給する新型のカーボンリム Mシリーズが持つ独自のアンチパンクチャーシステムがその足元を支えます。
私はe-bikesが世界的にホットな話題であることはよく知っています。 まぁ真っ当なことだと思いますし。 でも最終的にこのバイクの目的はトレイルを整備するために設計がされており、トレイルビルダーはライドでのエナジーを節約でき、実際のカッティング作業に対するエナジーをこのバイクの恩恵によって発揮しやすくなると思います。
未知で忘れられたシングルトラックの再発見。
今週末のSea Otterでこの自転車をぜひ見てください!
by John Prolly Watson from The Radavist