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2023/4/4

SimWorks x PaperSky- Traveler’s Tenugui

text & photo : Rie

Hello everyone !! 今日は SimWorks x PaperSky の新作てぬぐいをご紹介します。

手ぬぐい、それはハンカチでもバンダナでもなく

手ぬぐいは日本の文化の最高の旅道具。通常のタオルよりもコンパクトで吸水性、速乾性があり、私はバイクパッキングやキャンプには必ず持っていきます。けど、ここ SimWorks USA が拠点とするアメリカではあまり手ぬぐいの存在が知られていないのです。

私は実際どんな風に手ぬぐいを使っているのか、これまで駆け巡ったバイクパッキングのキャンプ写真を振り返ってみました。過酷な 7 日間の旅 Oregon OutbackやStagecoach 400、1 泊 2 日の Super Chill キャンプライド、無人島キャンプまで。私は 6 年前に日本から持ってきた、このお気に入りの自転車柄の赤い手ぬぐいと常に一緒にバイクパッキングや旅をしてきました。今では綿が随分やわらかくなり、思い出がいっぱい詰まった手ぬぐいにとても愛着が湧いています。

私は手ぬぐいをランチョンマット代わりに使うのが好きです。地面やテーブルに食べ物を直に触れることなく、サンドイッチやタコス、ブリトーが作りやすく、キャンプの食卓の雰囲気も華やかになります。

Keita お気に入りの Washio Tomoyuki 氏のイラストの手ぬぐい

Earlybirdsシェフ Keita も 20 日間の過酷な長旅の Oregon Timber Trail バイクパッキングに手ぬぐいを持参。こうしてみんなにブレックファーストタコスを振る舞ってくれました。

砂埃にまみれてライドの途中、川で水浴びなんかをした後には、バスタオル代わりとして活躍。手ぬぐいはバンダナよりも生地が薄く、吸収性も乾きも早い。色々干してるけど、明らかに手ぬぐいが一番早く乾くんです。

日本から SimWorks の Minami が、初のバイクパッキングでオレゴンに来てくれた時も、手ぬぐいが大活躍。首に巻いて汗を拭き取ったり、洗って Pack-It-Right にくくっと巻き付けて走れば、すぐに乾きます。

明るすぎるランプには、掛けてランプシェードに。キャンプの雰囲気作りも大切に。手ぬぐいの使い方は無限なんです!

丁寧に作り、大事に使う

私、SimWorks にとって、どんな材質でどこで製造するのかはとても重要。私は自転車から手ぬぐいまで、身の回りの気に入った一つのものはずっと長く使いたいと思います。自転車、サーフィン、キャンプ、アウトドア活躍するような、丈夫で、なおかつかわいい手ぬぐいを欲しいと思うのです。

この手ぬぐいは、昔ながら伝統製法で制作している、かまわぬという工場によって作られ、その特徴は、手ぬぐいを染める手法「注染」にあります。染料を特別なやかんで注ぎ込み、糸の中まで染め抜きます。これは明治時代に確立して広まった、日本にだけ現存する技術。(詳しくはコチラの動画が参考になります)糸の中まで染料で染めるため、布地が硬くならず吸水性がよくて乾きやすいのです。機械によってプリントされた裏地が白い手ぬぐいとは違い、この染織には柄に表裏がありません。両面にがちゃんとかわいい柄なのも、重要なポイント。

さらし綿という綿を 100% 使用し、使うほどに柔らかく、本来の綿の心地になっていきます。また手ぬぐいの縁は切りっぱなしで、バンダナのように折り返して縫ってありません。縫い目がないので雑菌のが繁殖する場所がない、あっという間に乾く、裂けやすいため一瞬で包帯がわりにもなる、などという利点があります。更に、最後にはゴミとして手ぬぐいが完全に堆肥化できるのでしょうか?実際手ぬぐいをコンポストにいれたところわずか 3 週間で分解されました。つまり人にも地球にも優しい、とにかく最高の旅道具なんです。使い込むと、ジーンズのように馴染み、自分色に褪せてくる表情にも愛着がわいてきますね。

想いがいっぱいのデザイン

この色は、SimWorks の The Homage タイヤのグリーンでもあり、私たちが好きなポートランドの橋 Saint John Bridge のグリーンにもあやかっています。SimWorks が自転車や旅を通じて、みんなの架け橋になれたらいいな、という想いもこめてみました。ご存知、私達の拠点 Portland は雨の多い街ですが、おかげで雄大な自然に囲まれた地域です。手ぬぐいの雨模様をよーく見ると、その向こうにうっすらとオレゴンの山のラインが見えてくるでしょう?

数年前、世界中を旅するマガジン Papersky Magazine の編集長 Lucas と Portland でドーナツライド(有名なドーナツ店を回る)をした時、彼と手ぬぐいの話で大いに盛り上がったのがこのコラボレーションの出発点でした。旅をするのが好きな Lucas と私は、キャンプやバイクライド、ハイキングといった様々なアクティビティで、日本の手ぬぐいを愛用していると意気投合したのでした。

「アメリカ人ってあまり手ぬぐいのこと知らなくて残念。だからもっと手ぬぐいの文化を世界で広めたい。みんなに使ってもらって、日本の文化や手ぬぐいの良さをわかって欲しいよね。アメリカ人のユニークなアイデアで、どんな手ぬぐいの使い方するのかも見てみたいし。」そんな私たちの思いがきっかけとなったのです。

Lucas と仲間たち

そしてようやく、私の新しい手ぬぐいコレクションに新しいお気に入りを追加する時がきました。これからこのグリーンの手ぬぐいがどのような味になるのか楽しみです。今後もこの手ぬぐいの旅の写真やストーリーをアップしていくのでお楽しみに!

私たちが作ったこの素敵な手ぬぐいを、ぜひみなさんにも使っていただき、みんながそれぞれどのようにユニークな使い方をするのかもぜひシェアして欲しいです。どうかこれがあなたの、お気に入りの旅のお供になりますように。