【OMM BIKE】たぬきがこけた
Text by Aya Akamatsu / Photo by Ryota Kemmochi , Eri Tanaka , Yusuke Yamagishi , Aya Akamatsu
OMMから少したった頃、なんだか調子が悪いなーなんて思っていたら、見事に夏かぜをこじらせしまった (おまけに吹き出物も出るし)。 暑い日に風邪なんて人生で初めてだったものだから、気づくまで時間がかかってしまってなんだか変な気分。 皆さまも夏かぜにご用心を。。。
さて先週は昨年に続き、今年もまた全力で壮大な自然が広がる白馬を走り抜けてきた。
そもそもOMM BIKEって何なの?ってお話から始まるわけなのだが、地図とコンパスを使い、設置されたチェックポイントを制限時間内に出来るだけ多く回って得点を獲得し、ゴール地点まで戻るロゲイニング形式のレース。
2〜5名のチームで参加となるため、一人で不安ということはないが、チーム内の戦略が非常に重要となる。
スタート直前に配られる地図をもとに、″いかに効率的にポイントに回り、よりたくさんの点数を獲得し、時間内にゴールするか″というのがルールとなるので、どれだけ体力に自信があっても、知力がなければ勝つことは出来ない。
そしてゴールするまで順位が分からないところもゲーム感覚に近い。
いつも前が見え、そして後ろから追われるシクロクロスのレースとはまた違う感覚を持つOMMはやはり特別だと言わざるを得ないのである。
また、自転車のレースでは普段あまり交わることのないランの方たちと、同じ時間を楽しめるのもOMMの魅力だ。
そして今年ランで出た人が、来年はバイクで出てみようとか、その逆もあるように、それぞれが刺激を受けて違う分野にトライするというのも初心者ベースに設定されている何よりの証拠。
昨年初めて参加した私は、その難しさに苦しめられた。
地図読みがまったくと言って出来なかった私は、バディーのもんじゃさんにただただついて行くことしか出来ず、混合で4位と悔しい結果に終わった。
リベンジとなる今年、バディーを組んでくれたのは王滝も一緒に参加した名古屋タフガール片翼のんちゃん。
学生時代のツーリング部で培った地図読みにも少々期待を寄せて。
レース自体は2日間の開催で、どちらとも雨予報ではあったが奇跡的にもレースが行われた時間だけは雨も上がり、1日目は時たま雲の隙間から太陽が顔を覗かせた。
出発前、念入りに作戦を立てたものの、思い通りにいかないのがOMM。
1日目の最初に行った山であまりにも悲惨な目にあって、のんちゃんも思わず、思った以上に難しいよーと眉間にシワを寄せながら話す。
その後は特に大きなトラブルやロスもなかったのが何よりも救いで、確実にチェックポイントを回りつつ、ジャンプ台の前で側転してみたり、苦手な階段を克服するために猛ダッシュしてみたり、チェックポイントがあった川の近くでセルフィーしてみたりと、限られた時間を充分に楽しんだ。
決して効率良く回れたとは思えないが、その分足で稼いだと言った方が正しいのかもしれないくらい、よく走ったなという今回。
また今回はDoppo Racerで参加。MTBでも楽しめるけど、チェックポイント間の移動のことを考えると、早く移動出来るバイクの方が私たちにはあっていた。
それに探し物は探していない時に見つかるもの。
結果を追い求めることも必要ではあるけれど、それ以上に楽しむことが大切だと得ることの方が多かった。
終わってみれば、結果は女子1位、総合17位。
やはり総合でも上位をとの意気込みで向かった中でのこの結果、若干の悔しさもあったが、どのカテゴリーにしろポディウムに乗れたので良しとしよう。
今までレースには出たいと思わなかったけど、本当に楽しかった!とそんな声が聞けたことが何よりも嬉しい。
またバイクロアに続いて多くの女性と一緒にOMMにまた参加できたことが、改めて女性が持つパワーを感じ、そして私自身も多くの刺激を貰った。
レースではあるが、それぞれチーム独自で楽しめ魅力がいっぱい詰まったOMM、一度出ればまた出たいと病みつきになるはずなので、参加した方はもちろん、参加出来なかった方はつぎこそ一緒に参加しませんか?
ちなみに、11月8-9日は日本上陸6年目となるOMM JAPAN 2019が長野県霧ヶ峰、車山高原で開催される。OMMの本戦ともなれば、過酷さはOMM BIKEの何十倍もあるはずだが、その分達成感も大きいだろう。
いのっちさん&カントクが出るそうなので、私も誰かと出ようかな。(どなたかお声かけお待ちしてます!)