Doppo とは一人進む旅路の相棒のことである
2016 年の NAHBS で初披露された私たちのオリジナルフレーム Doppo。
その発売から月日は流れ、ポジティブな面もネガティブな面も含めて大きく世界は変わっています。
デビュー当時はモダンクラシックなオールテラインバイクとしてデビューした初代 Doppo も世界に合わせて変わる必要が出てきたかと、少しだけアップデートさせてもらいました。
「自転車界の規格がどう変わったって俺には関係ないぜ」という人もいらっしゃるでしょうが、割と世間はそうでないことも事実であり、細かな仕様も自転車を組む上での重要なファクターであることは間違いないと思っています。
それ以外にも発売以来の 6 年で、幾つかのリクエストや制作者である僕達自身もこうであったらなと思う部分を盛り込んで行ったのが今回のアップデートです。
大きな内容としては前後エンドを今や標準規格となったスルーアクスル仕様に準拠させたことがまず 1 つ。次に、パイプ構成を見直すことで、より軽量な仕様と進化しました。その他の細かなアップデートは、スペックチャートを御覧ください。
Doppo シリーズはそのラインナップ通して、己の力で前に進んでいこうとした時に最良の相棒になるべく作られています。
世界には多くに人がいて多くの考え方があります。ただ、自転車に乗るためにはペダルを漕がなければならない。そこはどんなライダーにとっても共通する認識であると思っています。
ギアによるアシストがあろうと、電動というアシストであろうとペダルを漕ぐことで前に進んでいく乗り物が自転車であり、私たちサイクリスト愛してやまない乗り物のはずです。
世界にはたくさんの道があり、心地よい風が吹く道から雪が舞い落ちる極寒の道、スムースなアスファルト、ボコボコのオフロード、世界をめぐるツーリングの道、毎日の通勤の道、などその全てをここに書き切ることができないほどです。
でも、そんなたくさんの道を走りたい。
そう思った時、この Doppo ATB はあなたの最良の相棒となります。
全てができる訳ではありません。
ただ可能な限り道を選ばずペダルを漕ぐことができ、人生の都度に合わせ使いやすい形を取ることができる。
そんな一台になっています。
世界の道を巡るには、人生は短く、自分には足りないものが多くある。
ただ「それでも…」
とペダル漕ぎ前を目指せば新しい多くの道を進むことができると信じています。
そんな時、傍にいる相棒が Doppo であったなら制作者冥利に尽きるというものです。