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2020/12/2

【Chris King】ベアリングサービス

クリスキングベアリングの利点の1つは、整備性に優れている点です。クリスキングベアリングは、再利用可能なラバーシールとスナップリングで密閉され、ユーザー自身がベアリングを洗浄してグリスアップできるように設計されています。

クリスキングベアリングを整備するには、次の手順に従ってください。

必要な工具と備品:
  • ピックまたは、ペンナイフ
  • 歯ブラシ
  • 非柑橘系ディグリーザー
  • エアーコンプレッサー(エアーダスター)
  • グリス
  • ぼろきれ
  • 手袋と保護眼鏡

すべてのクリスキングのベアリングは整備可能で、簡単にベアリングへアクセスすることができます。ボトムブラケットとヘッドセットのベアリングは、専用機器で圧入されているため、所定の位置で整備し、無理にベアリングカップから取り外さないでください。

ハブベアリングは、整備の際にハブシェルから取り外すことなく、2.5mm の六角レンチを1つ使用するだけでアクセスできるように設計されています。

スナップリングの取り外し

それぞれのベアリングにアクセスしたら、まずはスナップリングを取り外すことから始めます。先の鋭いピック、または切れ味の鈍いペンナイフなどのツールを使用して、(注1)スナップリングの割れ目から 2cm ほどの箇所から、スナップリングを内側から軽くこじ開けて、ベアリングレースに沿うようにツールをスライドさせてスナップリングを取り外します。この時にラバーシールに傷をつけないように注意してください。

スナップリングとラバーシールは再利用できるように設計されています。ラバーシールは使用するにつれ摩耗しアタリが生まれ、新しいシールと比較して抵抗が減り、よりスムーズに回転するようになります。

(注1)スナップリングの先端から取り外そうとすると、スナップリングが変形する恐れがあります。

ベアリングの洗浄

ラバーシールを傷つけないように取り外し、(注2)非柑橘系のディグリーザーと歯ブラシでベアリングを洗浄します。次に、コンプレッサーで異物を飛ばし乾燥させ、完全に洗浄できるまで必要に応じてこれを繰り返します。

ベアリングの洗浄を確認するには、インナーレースを2本の指で押してベアリングに負荷をかけながら回転させます。この時、ベアリングは滑らかな感触で、抵抗がなく回転している必要があります。

(注2)柑橘系のディグリザーや洗浄力の高いパーツクリーナーは、ラバーシールやベアリング球にダメージを及ぼすので使用しないでください

グリスアップ

ベアリングの洗浄を終えたら、次はグリスを充填していきます。グリスは走行条件やライディングスタイルに適したものを選択します。

ハブやボトムブラケットのような、より高い性能を求め、ドライコンディションで走行する場合には、低粘度のグリスを使用し、充填量も少なくすることができます。ステンレスベアリングで 1/2 周、セラミックベアリングで 1/4 周を目安にグリスを充填し、指でベアリングを回転させてグリスが全体に行き渡るように馴染ませます。クリスキングからは、ハブやボトムブラケットベアリング用に最適化されたナノ粒子潤滑剤のシルバーグリスを推奨しています。

ヘッドセットのような、耐久性と外的要素からの保護性を向上させる目的や、ウェットコンディションで走行する場合のボトムブラケット用には、中粘度のグリスが適しています。グリスはベアリング全体に均等に充填します。クリスキングからはブルーグリス、またはシムグリスを推奨します。

ラバーシールとスナップリングの取り付け

グリスアップを終えたら、ラバーシールとスナップリングを再度装着します。ラバーシールを取り付けるときは、ラバーシールが中央が上向きに湾曲していることを確認してから、ラバーシールが溝に完全に収まるよう指で固定します。

次に、スナップリングを取り外した時と反対側の先端からはめ込み、溝にスナップリングをスライドさせながら取り付けます。ピックの反対の丸い側を利用してスナップリングが溝に完全に平らに収まっていることを確認してください。

もしスナップリングの両端の間に隙間がない場合は、正しく装着できていないサインです。もう一度スナップリングを外し、ラバーシールに寄れがないか確認して、装着し直してください。

最後に余分なグリスを拭き取ったら、クリスキングベアリングの整備は完了です。

より永くお使いいただくために

クリスキングベアリングは、使えば使い込むほど、経年変化によって新品の時より回転性能がより滑らかになっていきます。そして、手をかければかけるほど、永続的に使用することができます。

走行条件によって 6〜12ヶ月 ごとに、このようなベアリングの整備を行うことを推奨しています。多少の慣れとコツは必要ですが、ぜひ挑戦してみてください。

各部の補修パーツは常備していますので、万が一のときのアフターサービスはシムワークスにお任せください。