SimWorks USA は7周年を迎えます
Text by Rie Sawada


今年のバレンタインデーに、SimWorks USA を設立して7年が経ちました。
SimWorks USA は、Circles グループを母体に生まれたことは皆さんご存知だと思います。(サークルズは18周年!)

私は2006年にサークルズやSimWorksを生み出した田中さんに出会い、12年後の2018年に、自分の夢でもあったアメリカへ移住する挑戦として、SimWorks USA を立ち上げる役割を与えてもらいました。私の使命はアメリカ自転車コミュニティに飛びこみ、日本とアメリカをつなぐ架け橋を作ることでした。SimWorks USA をゼロからアメリカで立ち上げるためにはビザが必要であり、その取得に1年以上かかけて取り組みました。アメリカ大使館には、自分の熱意を込めたレポートを提出し、この事業への想いを綴ったことを覚えています。


私と SimWorksの目指すことは、日本の優れたものづくりをアメリカに届け、アメリカの素晴らしいものづくりを日本へ紹介することです。SimWorks のハンドルバーやステム、フェンダーは単なる自転車パーツではなく、その背景にある物語や価値観を共有できるツールであること、その魅力を伝えるためには、製品そのものだけでなく、それに関わる人々や文化、コミュニティの大切さを直接より丁寧に伝えることが必要でした。Circles と SimWorks を築き上げた田中さんの想いを受け継ぎ、SimWorks の大使(看板娘)としてアメリカで活動してきました。






アメリカに来て、私たちのディストリビューターパートナーであるクリスキング社の協力を得て、彼らの工場の一部に200㎡の小さなスペースを借りて、そこからSimWorks USA のオペレーションを正式に開始しました。

始まった当初はカスタマーサービス、在庫管理、出荷、イベントやポップアップショップ運営など、すべてを一人でこなしていました。しかし、現地での運営を一人で続けるにはもう限界でした。その1年後ちょうど良いタイミングでスティーブン(上写真左)と再会しました。
彼とは、私が SimWorks Japan の一員として Chris King のディストリビューションをしていた頃、Chris King の Cielo でペインターとして働いていた時からの仲間です。そして 2019年、POBS のボブからの何気ないテキストメッセージがきっかけで、奇跡的にスティーブンがチームに加わり、SimWorks USA はさらに成長することができました。今では私の右腕となり、SimWorksには欠かせない存在になっています。

2023年には正式にリクルートを始め、多くの候補者の中からアーロンを迎え入れ、最高の3人目のメンバーとなりました。


そして2024年には MADE show に合わせてショールームを運営し始めました。この場所は、お客様と直接つながり、商品を実際に手に取ってもらい、一緒にライドを楽しんだり、コミュニティの場にしたいと考えています。





皆さんとつながるため「常設ポップアップ」としての SimWorks Showroom です。
月曜から金曜の 10 AM ~ 5 PM にオープンしていますので、ポートランドにお越しの際は、ぜひ遊びに来てください!


そして、さらにSimWorks USAの可能性を広げるため、2024年後半にはジェフ(写真左)とニック(写真右)が新たにチームに加わり、7年前には想像もできなかった大きなチームになりました。チームを作ること、人を雇うことは簡単なことではありません。しかし、SimWorks を成長させ、より多くの世界の人に届けるためには、仲間の協力が必要で、新たな挑戦を続けていく道を進むことが不可欠でした。








Circles / SimWorks 日米チームだけでなく、私とSimWorksを理解し、支えてくださるお客様、ディーラーの皆さま、製品を共に作り上げるメーカーの方々、そして一緒に楽しんでくれる友人やコミュニティ、SimWorks を形作るチームの仲間たち、それを取り巻く人々は本当にいい人たちばかりで素晴らしい人々に恵まれていることを心から感謝しています。

みなさまのサポートのおかげで、SimWorks USA はポートランドでの仕事が形になり、私自身もアメリカで生活を送ることができているのです。
本当にありがとうございます。
Rie (@charries_cafe)
SimWorks USA