【SimWorks Racing】追いかけ続けた先に。
Text by Aya Akamatsu / Photo by Nobuhiko Tanabe Yusuke Yamagishi, Maki Kinumura
まずはじめに、2月1日にスイス・チューリッヒで開催された2020 シクロクロス世界選手権において、応援手ぬぐいならびに、多くの皆さまのご声援、ご協力をいただき誠にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
決して納得いく結果ではなかったですが、自分の人生にとっても間違いなく大きな事を経験し、その経験したすべてが価値のある時間でした。この機会を通して学んだこと、そして何度も何度も味わった悔しさを決して忘れず、次に向けて何事にも諦めずに取り組んでいきたいと思います。
赤松 綾
さて早速ですが、世界という大きな舞台に挑む事となった経緯を含め、今シーズンを振り返っていきたいと思いますので少しばかりお付き合いください。
”ライバル”の存在
「 “南極”に行くことになって。」
昨年の10月に行われた関西シクロクロスの第1戦目のゴール直後、宮内さんからの一言に衝撃と動揺を隠せないまま、私の今シーズンは幕が開けた。
元全日本チャンピョンでもある宮内さんは、関東と関西に拠点を持っていることもあって、昨年から東海クロスにもよく参戦してくれた。 コースコンディション問わず安定した走りで常に上位にいる印象が強いが、その中でも砂地獄で有名なワイルドネイチャーは最も得意としていて、本人も自信を持って大好きだと豪語していた。 ここで全日本をやれば、、、私が思う限り、おそらく右に出るものはいない。
確か、宮内さんから声をかけていただけるようになったのは昨シーズンの年明け頃だったかな。 私が一方的にライバルだと思っているだけかもしれないが、レースが終わると毎回ブースに来てアドバイスをくれるようになった。
そんな宮内さんが第61次南極観測隊の一員に選ばれ、一体何してる人?という疑問と寂しい気持ちをおぼえた。 でも期待してもらった分、もっと上を目指したいとそう思えたのは事実。 今シーズンはマキノを最後に「また来シーズン楽しみにしてるよ。」と言い残し、南極へと旅立っていった。
レース毎に成長を重ねた前半戦
11月は幕張、マキノ、野辺山とUCIレースの連戦の中で、どのレースもポディウムを獲得。 自分でも信じられないくらい調子が良く、楽しさと驚きが入り混じっていた。
特に野辺山でのポディウムは他の大会とは違い、その瞬間はこみ上げてくる感情を抑えきれないほど、あの舞台から眺める景色は最高の一言だった。
ちなみにMTBで2020年東京オリンピックを目指し、野辺山が得意とする今井美穂選手ことみぽりんは、今シーズンで貰ったカウベルが10個を超えたそうな。。。
取れそうで取れなかった”頂点”
そして12月、愛媛・内子で開催された2019 シクロクロス全日本選手権は、一昨年のマキノのように雪が降る心配なかったものの、世界レベルに合わせ緩急をつけたコースに苦戦し2位。 今年の全日本は特に張り詰めた緊張感があり、何から何までいつもとは大きく違って、大舞台で戦うということなのかと感慨深いものであった。
優勝を狙っていただけに、試走の時から立ちはだかったあのキャンバーに足をつかず越えられていればとか、あの時ペダルを踏み外さなければとか後悔してもしきれない。
でもやれることはやったと今の自分の実力を認め、足りないものは次に向けて補っていくと決意を固めた。
舞い込んだ”世界戦”への切符
来年またリベンジする、そんな想いと悔しさが入り交じる中、まさかまさかの嬉しい朗報が。 2020年シクロクロス世界選手権代表候補選手選考会も兼ねていた全日本選手権のレースで積極的にタイム差をつめていた走りを評価していただき、2020年シクロクロス世界選手権への日本代表として派遣が決まったのだった。
長くなりそうなので、続きは世界戦準備編として次回に、、、
ニュージャージと共に戦った新メンバー
そうそう、シーズンも終わってしまうタイミングで紹介するのもあれだが、今シーズンに入ってジャージが変わり、急にシムワークスライダーが増えたことはもちろんお気づきですよね?
幕張シクロクロスで待望のお披露目となったニュージャージ。 2シーズンともに汗と涙と泥をのんだピンク&ブルーのチームドリームチームに別れを告げ、私たちは デイジーメッセンジャーのイズル氏デザインのニュージャージを身にまとい、今シーズンから戦っている。
個人的にも好みなデザインは走っていてもよく目立つようで、応援していただけることも多くなって嬉しい限り! 本当に皆さまからの温かいご声援、いつもありがとうございます!
昨年はギシさんとほぼ2人の活動で大変な部分も多かったが、のんちゃん、かっちゃんの女子メンバーだけでなく、香月ファミリー、サークルズスタッフ小玉くんの心強いメンバーが加わったことでチームとしても大きく成長することができた。
今シーズンの東海シクロクロス 最終戦、2月23日(日)に行われるワイルドネイチャーでは、伊豆からはエビコ氏とヨーロッパから帰ってきたばかりのレイ、2人のシングルスピーダーも参戦して大暴れしてくれるはず。
もちろん、シムワークスも出店させていただきますので、シムワークスレーシングの応援だけでなく、シーズン最後にお買い忘れがないよう、気になっていたものがある方はぜひシムワークスブースにお立ち寄りくださいね!
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