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2017/8/16

Cielo Cycles 製造終了のお知らせ

Cielo Logo mono

このたび弊社で取り扱いしてまいりました、クリスキング社のバイクフレーム部門である、シエロサイクルズの製造終了が、クリスキング社より発表されたことをお知らせいたします。

 

以下クリスキング社より

Chris King Precision Componentsは、Cieloフレームの製造終了を発表しました。

Cielo部門は本日をもってすべての製造を無期限に停止します。

マーケティング/セールスマネージャーのBob Scales氏は、
「私たちは長年にわたりブランドが作り出してきた製品を非常に誇りに思っていますが、マーケティングと販売目標を今後数年間再評価した結果、当社の主要製品(ヘッドセット、ボトムブラケット、ハブ)にすべての注意と力を注ぐ必要であると考え、誠に残念ではありますがシエロの製造を中止することを決定しました。」

CKPCブランドは、自社にて作られるMade-in-houseベアリングを用いたクリス・キング製品を選択する全てのブランドやフレームビルダー、そしてそのコミュニティを広げていくために彼らと協力し、サポートを続けてまいります。

2017. 8. 15(アメリカ時間 PST)

この発表を受けまして、輸入代理店であるシムワークスも、日本時間の8月16日をもちまして、シエロサイクルズの受注を終了いたします。
突然のお知らせとなり、特に御購入を検討されていたお客様には誠に心苦しい報告となってしまいました。申し訳ございません。
日本国内でこれまでにシエロをお求めいただいたお客様へのサポートは、引続きシムワークスが窓口となりますので、ご安心くださいませ。

シエロは2008年の製造開始より、日本でも本当に多くのユーザーの皆様に恵まれ、今日まで育まれてきました。フレームに使われるパーツのほとんどを自社で製造し、溶接、塗装まで徹底して仕上げていく、他に類をみないバイクフレームでした。私たちシムワークスとしても、シエロのモノづくりをとおして、製造業のあるすべき姿を学び、ひときわ思い入れの強いブランドです。

しかし、その歴史に幕を閉じることになります。

物は壊れます。でもそこに行き着くまでの過程がより大事になると信じています。
そしてその事実とどう向き合って製品を産み出しているのかが、クリスキングという会社の哲学に繋がっていることは明白です。

自転車バブルは弾け、トレンドは堂々巡りを繰り返します。

昨今の自転車産業は、決して良い状況であるとは言えないのが正直なところですが、そんな中でも、ものを生み出すことの難しさに対して真っ向から向き合い、OEMというのが製造現場の中心的な考えとなっている現代において、出来る限り良質で、永続的なモノづくりの思想を元に、できる限りのパーツ全てを自社で製造するということをやる続けている彼らの真似をするのは決して簡単なことではありません。

より多くの人が、自転車という乗り物を、単なる消耗品に過ぎない物から高品質でずっと使える物に取り替える事を想像し、クリスキングのコンポーネント群と同様に、ハンドメイドフレームを流行やトレンドに左右されることのないベンチマークとして確立させるため、長きに渡り力を注いで来たシエロバイクリスキングのバイクは、極めてシンプルでベーシックなものだと考えます。

それは、形状が特徴的だったりペイントワークがユニークだったりするバイクが世の中の話題をいくら席巻しようとも、シエロというフレームに込められた情熱が消えてしまう訳ではありませんし、これからも世界で最高のスティールフレームバイクの一つであることは、ブランドが無くなっても決して変わることはありません。

その心に共感して今現在シエロを所有し、自転車生活を楽しまれている方々が素晴らしい選択をされたことを我々は嬉しく思うと同時に、これからもオーナー様のサポートをクリスキング社と共に万全の体制で行っていく所存です。

「何故、自転車フレームをつくっているのですか?」

その問いに、クリス・キング氏が答えた言葉が今も心に残っています。

「だって、従業員に自分達がつくっているパーツがどこに使われているか見せたいだろ?」

 

クリスキング社の正面玄関を入っていくと、歴代のシエロが両脇にずらりと並んでいます。

それは、これからもきっと変わることはないでしょう。

全てのシエロユーザーの皆様への最大限の感謝を捧げます。

 

シムワークス一同

CKPC since 1978

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