SimWorks by Honjo

シムワークス バイ 本所


世界で最も美しいアルミニウム製のマッドガードは、東京都墨田区の本所にある小さな町工場で作られています。

1949年に創業して以来、実用車を始め、ランドナー、ツアラー、スポルティーフといった様々な種類の自転車に装着され、素晴らしい機能とルックスを提供してきた歴史があります。

今世紀初頭にはじまり、今僕らがその最中にいるこの新しいバイクカルチャーをさざ波で終わらす事なく、さらに大きなうねりへと加速させていく為には、一体何が出来るのでしょうか。その波は「自転車」というキーワードから始まったのかもしれませんが、それを単なる物体として話を終わらせてしまうのではなく、そこに関わっていくからには、人と人をつなぎ、自然と関わり、生産をし、需要を生み出し、街を創ってゆくといった成果に結びつけていくことを本質的なテーマにすべきであると思っています。果ては世界をより良きものにすることだと信じ、やはり最後は一生懸命に動かし続けている「手」と「頭」が世界を創っているに他ならないと、シムワークスが開発と量産を持ちかけた先がこの「本所工研」です。

ここ日本に残っている頼もしい生産の現場に常に働きかけ、スタンダードから新製品まで手を取り合って作り上げ、提供していきます。

Golden Pliersと泥除けとポートランド

ポートランド市北部、ウィラメット川に沿うように配置された広大な操車場はいかにも工業都市然としていて。
その向こうのノースポートランド地区にはゴールデンプライヤーズというバイクショップがあって、そこにはケヴィンという男がいて。

ナニ知っているの?そんなに有名なの彼!?って場面が遠く東海岸のフィラデルフィアなんかでもあったりして。
世界は狭いよねなんつって微笑み交わせるのが自転車界隈なんですけれども。

アメリカはノースウエストに位置するポートランドという街は年間の平均降水日数が150日を超えていて、つまり雨の日が多い地域。
晴れの日が6月から9月の夏季に集中するので、秋も終わりに近づくとまた次の夏までずーっとしとしとと降ったり止んだりの日々が続く感じだ。
ちなみにこの平均降水日数(降水量0.01インチ以上)はロサンゼルスではたったの35日ほど。同じ西海岸でもこんなに違う。

当然、求められるバイクの仕様も違ってくるという訳。

僕たちシムワークスが本格的にアメリカに向けた輸出業務を加速させて1年が過ぎた。
クリスキング社の一角を間借りして置いた小さなオフィスと倉庫からは、この時期たくさんの本所フェンダーが出荷されていく。
これらのフェンダーの行き先はやはり雨の多い地域。

ポートランドローカルのバイクショップへはハンドキャリーするのがちょっとした楽しみになっていて、おしゃべりの端々にはポジティブな未来へのヒントが転がっていたりするものだ。
この日もゴールデンプライヤーズにフェンダーセットを届けに行った。

Crust Bikesなんかが650bあたりのモダンなツーリングスタイルをゴリゴリ開拓していて、その開拓精神などはまた何かの機会にでもお伝えできれば良いんだけど。
とにかくどれもぶっといタイヤのオフロード・エクスプローラーで、もちろん乾いた荒野だけがフィールドじゃないものだからどうしてもフェンダーが欲しい。すごく欲しい。
ケヴィンからはずっとそんなオファーをもらっていましたね。

以下はケヴィンの組んだバイクの例。

フェンダーの取付けというのはとにかく手間が掛かるし、技術や知識はもちろんなにより美学がとても重要。
本所のフェンダーは予備穴が無いからフレームに合わせて完璧な位置にステーを配置できる。でも、さぁどこにする?

砂利を巻き上げながらガタガタ道を何百マイル進んでも不具合の無い、快適で美しくフィットしたフェンダーフィッティングにはやはり精通したバイクメカニックに頼りたいところ。
ケヴィンはそんなバイクビルディングをアートだと言う。
OK、じゃ君はアーティストだね。

#swFenderのハッシュタグコンテストでは、彼にプライズを贈った。
スタイルをアップデートしていくアーティストの一人として、これからも邁進して欲しいし、同時に日本のみんなにも注目して欲しくてこんな記事を書いてみた。
だって、日本も雨が多いところでしょう?

実際フェンダーのスタイリングやフィッティングについてはアーカイブが無いに等しい状況なので、少しでも参考になればと提案したのが#swFenderとか#SimWorksByHonjoで、まだまだ投稿が少ないんだけどね。
だから、本所フェンダーを装着した愛車をアップする際にはこんなタグを使って、皆の知恵の一部にしてくれたらと思う。

ということで、ポートランドに行ったら必ず寄るべき場所、ゴールデンプライヤーズ。
美味しいコーヒーが飲めるし、タップにはフレッシュなロコビアーもセットされてるから。

Golden Pliers
1451 N Skidmore St Portland, Oregon
https://www.goldenpliers.com/


Mudguards

マッドガードの役割は、文字通り泥を除ける事にあります。
日常から長距離ツーリングまで、ライダーにもたらす快適性能、ドライブトレインへの防塵性能はあまりにも有用なのです。
驚くほど軽く、美しい本所製マッドガードを装着しましょう。

Small Parts

マッドガードは自転車の構成部品としては大きな部類に入る上に、タイヤという大きな回転体の近くに位置します。広すぎず、狭すぎず、適度なクリアランスが高い機能美を醸します。
本所の純正小物を駆使し、あなたの美学を織交ぜて、的確なフィットメントを。

Accessory

アイデアには技術で、情熱にはハートで応えてくれる本所工研と、自転車生活を彩るアクセサリーをプロデュースしています。