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2015/1/14

Retrotec "Gulf" Road, instock!!


Retrotec “Gulf” Road Racer Frame

 

ガルフカラーを纏った”Retrotec Cycles”のバイク。その印象的なカラーリングは彼自身のウェブサイトでもカラースキームとして用いられているくらいですから、それはもはやコーポレートカラーと言ってもいいかもしれません。今回のポストでは、”Spectrum Poederworks”の手により世にも美しいスキャロップペイントを施されたロードレーサーの入荷と、そのカラーにまつわるお話です。

 

無類の車好きで知られる”Retrotec Cycles”のカーティス。そのライフスタイルをinstagram等でフォローしている方も多いかと思います。最近の彼はといえば、ガレージとなった以前の工房を時々訪れてはお父さんと一緒に、嬉々として古いウーズレーをボディからリメイクするという遊びで好きもの同士盛り上がっているようです。そのポストには同じくやはり乗り物大好きSyCip兄弟もついコメントをせずにはいられなかったりするようですね。

 

みんな大好きなこのガルフカラー。ハンドメイドバイクの世界ではもちろん、大手のプロダクションでも見かける定番カラーのひとつとなっていますが、そもそもガルフカラーとは、ご存知ガソリンスタンドの”Esso”と並ぶアメリカの大手石油会社”Gulf Oil”のコーポレートカラーに由来するのです。

 

 

1930年代から40年代にかけての事、このコーポレートカラーにペイントされたグラマン社製”Gulhawk”戦闘機がプロモーションの為に製造され、アクロバット飛行のヨーロッパツアーに出たことなどを端に発し、その存在が広く流布し始めます。60年代に入ると、アメリカが行ったの数々の宇宙開発事業を報道するNBCのメインスポンサーとなり、併せてアポロ計画のステッカーや月面着陸船のペーパークラフト、ブックレットなどを自社スタンドにて配布するといったプロモーション活動に旺盛な意欲を見せる会社でした。他にも、ウォルト・ディズニーのメインスポンサーでもあったガルフオイルのスタンドでは、満タン給油の利用客に、ディズニーの絵本等がプレゼントされることもあったようです。これらプロモーションの中でも有名なのが“Tourguide”マップで、各地のスタンドに展開、配布され、人々の行く先ざきを案内し、大きく貢献しました。

 


Ford GT & Porche 917

 

そして、60~70年代にかけてのガルフオイル社は、その代名詞といえるほど勢力的に自動車レースを後押ししました。サックスブルーに鮮やかなオレンジペイントのフォードGTやポルシェ917の活躍が、自動車の世界に憧れを持った少年たちの目に強く焼きついたのです。きっとカーティスもその一人だったでしょうね。スティーブ・マックイーン主演の「栄光のル・マン」は、そんなガルフカラーのポルシェがサーキットで死闘を繰り広げるという銘作で、米国内での興行こそ振るわなかったものの、緊張感溢れるリアルな(リアルすぎる)レースシーンは海を越えた先、同じく自動車大国となりつつあった日本で高く評価され、大ヒットしたというエピソードもあります。

 


Wet paint by Spectrum Powderworks

 

そんなガルフカラーのレーシングカーをモチーフに、ハンドメイドバイクの世界で名を馳せるスペクトラム社がその高い塗装技術でウェットペイントを施したこのRetrotec “Gulf” Road Racer Frame。カーティスの顔ともいえるカーブド・トップチューブ、シートステーの美しいフォルムに映える2トーンは、時代を超越し、乗り物を愛する僕達のマインドを刺激することに疑いはありません。

 

 

Wheel size: 700c
Top tube: 525mm / effective 545mm
Seat tube: 470mm x 27.2mm
Head tube: 125mm 1-1/8″
Head angle: 72.5deg.
Seat angle: 73.5deg.
Stand over height: 770mm

 

¥295,000- (税抜)

 

サイズが合えば、運命です。1本限りのストックフレーム。あなたのレーシングスピリットを加速させるマシンに仕上がる事に間違いはないでしょう。ハートのエグゾーストノートを響かせて下さい。

 

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