[Bike 伊豆 between you and me] 何を以てクールアセンブリとするか?
ハイエンドのパーツを惜しげもなく散りばめる。
サドル天を突きステム地に伏せるみたいなセッティングで組む。
というような組み方をされて尚かっこよくない自転車というものもあるのです。
ぼくがかっこいいと思う自転車というのはこのHunterの組み立てみたいなことを指します。
ケーブルはいずれも的確な長さで、バーテープのエンドはきちっと処理されているような自転車。
めいっぱいお金掛けて、プロの選手と同じようなセッティングで組まれればそれはもうかっこよくなり得るのですが、このHunterみたいな愛の籠もった組み立てがとても重要だと思うのです。
NAHBSに出展される自転車の中にも、その辺りがとても雑だったりするものがあるのは残念なことです。
要点は端っこにあると思っています。
バーテープのエンド、インナーワイヤーのエンド、ハンドルバーのエンド。
愛が行き渡りにくい端っこにどのように愛を込めるか。
乙女ならジェルネイルとかまつ毛エクステとか。
ハンドルバーのエンドにはSim Dropsを。
端から端まで抜かりなくということが大切だと思うのです。
ハンドルバーのエンドプラグというものは転倒時にハンドルバーの破損を防ぎ、ハンドルバーと手を守るものです。
ぼくは装着後二時間足らずでその存在価値と献身性を思い知りました。
愛は愛で返ってくるのでした。
クールアセンブリというのは、往々にして安全を確保する手段でもあるのです。
text : Hiroki Ebiko / SimWorks XC Racing [Blog] [Instagram]