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2013/12/16

-Monday Selection-

NorCal=NorthernCaliforniaに度々訪れるようになって本当に良かったと思うのだ。
アメリカにただただ憧れていた10代も過ぎ、分別もついて歳は取った。
その経験の先に見え隠れする本質を少しずつ触れだした時、ぱっと開けた道がそこにはあることを知り、そしてその道を確実に進んで行くべきだと僕は今信じている。
 

キャリフォルニアステイト・ハイウェイルート1を南にひた走ると見えてくる街サンタクルズ。 農業従事者を中心に、立派な大学と多くの遊びに携う人々がそれなりの自由を求めて生活する街だったりもする。 先週末はそこにベースを置くその名の通りサンタクルズバイシクルが主催するライド&パーティーに多くの僕らの仲間が参加したということがSNSを通じてわかるこの今という時代の素晴らしさ、そして僕の仲間のメインイヴェントといえばパーティーなんだろうと憶測してしまうたやすさ。(サンタクルズバイシクルを代表にその周辺には本当に数多くの自転車関連メーカーのオフィスがあり、代表的なのはEASTON/GIROグループ、Ibis、FOX、X-FUSION、ひと山超えるとあのSpecializedのヘッドクォーターもある。そして多数のフレームビルダーも存在する。)
 

もちろんサンタクルズでのライドやパーティは楽しいに決まってるし、たくさんの世界的有名人だってちゃんとやって来ただろう。
 

でもやっぱりモニターを見ていて嬉しくも羨んでしまうのはそのNorCalに住む僕の仲間や、更に北の国オレゴンから飛んでやってきた仲間たちが一同に関していろいろと遊んでいる様を見ることだったりする。(ちなみにCieloフレームビルドチーム、彼らのルーツは90%くらいNorCalであったりもする。)
 

一度もイケてない、とてもイケてるドーナッツ屋。(アメリカには今でも平気に24Hオープンのオールド・スクールドーナッツ屋があってとても上がる。)
 

RockLobsterのポールはJeremy Sycipのコメントの通り彼の師匠である。(彼の通ったUBIでもポールに製造法を習ったし、その後もポールに師事してフレーム製造を一緒に行っていた時代もある。なのでとは言いきれないのだがSycipのアルミのCXに乗るレーサーはNorCalにはかなり多い。もちろんRockLobsterのその量といったらそれはもう圧倒的なのだが。)
 


Rick Hunterもサンタクルズ在住代表としてきちんとみんなをアテンドしてくれたようだ。(余談ではあるがRickの作る”WellDone”のハンバーガーは世界一うまいと本気で思っている。日本的な肉汁文化も時に良いものなのだが、肉を食らう以上赤身を”らしく食らう”ことについてはきちんと理解しておくべきことなのだ。)
 

もちろんショップツアーもある。 ちなみに左からRick Hunter (HunterCycles Builder), Jason Silverek (Bike Monkey organizer, Sycip’s Welding helper & Restoring Old Trailers), Jeremy Sycip (SycipBikes Builder), Jay Sycip (ChrisKing Design Manager) そして写真をとっているのがCurtis Inglis (Retrotec & Inglis Builder)というなんとも豪華な布陣である。
 
そして何度も言ってしまうのだけども、NorCalには決して少なくはない数の、同じことをして生きている人たちがいるってことがとても素敵だなって思っている。Fun ToolをFun Peopleに提供して生きるということ、しかも物事の真実までも道具を生み出すことと同時に提供できる人々の存在、それはもうこの世の中においてもはや必要不可欠なのではないかとも僕は感じているのだ。
 

結果、大事なこととは多少のメリハリを持ちつつも、いつまでも楽しむということをひたすらと探求するということなのだろう。
Stay foolishとまでは言わないが、僕は子供のようにいつまでも無邪気に遊んでいたい。 と本気で望む気持ちは常にあるのだが。
 
まぁありすぎなのかもしれない。