NEWS
2010/11/3

Mike Desalvo.

 

アメリカンハンドメイドバイクとの出会い。
LightSpeedやMoots、SEVENなどの大規模メーカーを
もちろん憧れる事はあったのだがやはり遠い存在で、
現実に手に入れようと行動に移す事はなく日々は過ぎていった。
多分それは自分の求める物事と少しずれがあり、
(多分それはシステムの問題も多少なりともあるのだが。)
そこまで気持ちに火がつかなかったのであろう。
しかし知ってしまう。
世の中は便利になり瞬時に目的の物事が、
大なり小なり理解できるようになり、
何が起こっているのかを一応目に入れることができるようになった。
そしてそこには、すごく人間臭い物作りをする人間が、
今現在の世の中で、しかも自分の一番好きなフィールド内で、
きちんと存在し、行動しているいう事を知ってしまうことであり、
しかも、かれらは現在の一般的な物作りとは全く正反対に、
位置しながらも、時代の音を聞き、匂いを嗅ぎ、しっかりと見つめ、
そして自分が社会と調和できるぎりぎりの起ち位置を
しっかりと踏みしめている事が、
とてつもなく自分の感覚に直撃をしてしまうということだった。
彼に頼み事をするのは長年の夢だった。
どうしても作ってほしくて手紙を書き、快く応えてくれて、
そして最高の贈り物をきっちりと大事な期日に届けてくれた。
そんな彼とも、はや4年の付き合いになり、お互いの素性も知り、
彼の仕事を見ると、いつもそのクオリティが上がっている事に感激する。
ありがとう、マイクD。
DSC_0006.jpg
DSC_0011.jpgDSC_0008.jpg
DSC_0013.jpgDSC_0012.jpgDSC_0016.jpgDSC_0014.jpg
DSC_0007.jpg
Desalvo Custom Cycles
10th Anniversary Special Road Racer
(Size / ST : 52cm / TT : 54cm) 
¥210000  with Fork & King HeadSet ( Silver )
 
MikeDesalvo。Ashland,Oregonを拠点に12年前より
自身の工房にてフレーム製作を開始する。過去のNAHBS
において2度のBestTigWelder賞を受賞するなどの、彼
の溶接技術を信頼する者は多く、ローカルやPortlandの
ハードコアバイカーからの支持は絶大で多くのチームに
フレームを供給している。そして、またUBI (United-
BicycleInstitute) のTIG溶接部門の講師でもあり、
VanillaBicycleのレースモデル、SpeedVaganの溶接を
行っている事は周知の事実である。
DSC_0018.jpg
DSC_0020.jpgDSC_0021.jpgDSC_0022.jpgDSC_0024.jpgDSC_0026.jpgDSC_0025.jpgDSC_0028.jpg  
Desalvo Custom Cycles
Steel MTB 29er Frame with Original Fork
(Size / ST : 17″ / TT : 23″ )
¥252000 
現在数名のみになった、NAHBSの初開催から連続で
ブース出店を続けるMikeDesalvoはおなじみの顔になり、
彼のブースバイクをいつも狙うのは私だけではありません。
そして彼のバイクのすごい事は、
何一つ特別な事をしていないのに、
明らかに他の人が作るモノと違うという事。
それは彼の溶接のスピードなのか? 工法なのか?
(事実彼はSpeedVagenのバイクを2日で50本近く溶接します。)
なかなか日本では見る事の少ない工房系フレームメーカーは
なぜ?なかなか見ることができなくなったのでしょうか。
人は効率を好むからなのでしょうか?
人はコストを優先で考えるのでしょうか?
人は納期が大事なのでしょうか?
人は質を問題しするからでしょうか?
それとも個々のマーケティング?
しかし自転車とはサイズある物を、
人が跨がって、”自分”で出力して走るという事実を
乗り手自身がきっちりと知っておいた方が良いという前提なのですが、
その事実をきちんと理解している人も工房の減少に伴い、
どんどんと少なくなっていくという事も忘れてはいけません。
今だからこそ理解できる事もたくさんあります。
それは失われ始めているからこそなのかも知れませんが。
★Desalvo Custom Cyclesに関するお問い合わせはこちらまで。

Keywords