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2016/1/6

白鱗青蛇の背を馳せて

明けましておめでとうございます。
年末年始は伊豆の下田に逗留しながら、名古屋、関東、八ヶ岳と色々な人を交えて、自転車であちこち走り回っていました。

僕は泉鏡花が好きでよく読むのですが、その中に「半島一奇妙」という小咄があります。新聞記者が修善寺から駿河湾に出て沼津へ車で行く話で、地名やルートなどがそのまま出てくるので現在と比べてみると興味深いです。全体としてぼんやりとした、そして少しぞっとする化物語なのでどれぐらい信憑性があるのか不明ですが、その中で、海沿いの桟道ができた事によって、人の往来が困難な伊豆の山間にある村に馬車が入った時に、村長が生まれて初めて見た馬を大きなネズミと勘違いしたという記述が出てくる事がとても印象に残っていて、西伊豆の海に張り出した国道136号や県道17号の絶壁ルートのアップダウンで苦しむ度に思い出すのです。この道ができる前はどうやって西伊豆へ行ったのだろうかと。
 
伊豆自転車合宿
 
そして、伊豆のあちこちの温泉に入るたびに、「伊豆の踊子」で踊子が素っ裸で湯殿から出てきてはしゃぐシーンを思い出します。読んだ人は分かると思いますが、エロじゃないですよ(笑
 
湯治 山の家
 
伊豆合宿
 
Ridin’ Birds Passhuntingを伊豆で開催する以前からこうやって走り回ってますが、どこへ行っても新しい発見ばかりの伊豆の懐の深さは計り知れず、まだしばらく通う事になりそうです。
 
それでは皆さま、今年もよろしくお願い致します。
 
もんじゃ