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2016/7/20

OMM BIKE で勝つには?

Text by SimWorks / Photo by SimWorks

omm bike 2016
 
今こうやってパソコンに向かって文字を打っている事が不思議な感じがするぐらい、OMM BIKEで走り回った白馬の山奥の光景が強烈に残っています。
顔で草をかき分ける藪漕ぎ、スキー場の直登、パイプラインの遡上、野辺山CXばりの泥、川、雨雲の合間に時おり見える遠くの美しい田園風景、、、
前日受付で配布された地図をGoogle Mapで調べても全く出てこない道の数々。

ある程度は内容を予想して臨んだレースですが、その遥か上をいく素晴らしいイベントでした。
 

ランとバイクが同時にスタート

omm bike 2016
 
ハイブリッドなOMM LITE/BIKEを象徴するのが、このラン&バイク同時スタート。もちろんスタート直後はカオスなんですが、うまく譲り合いつつ四方八方に散っていきます。
いくつかのチェックポイントはランとバイクで共通になっていて、ランの人とも挨拶を交わしながらたどりつく先のチェックポイントは、よくまあこんな所にというぐらい凄い場所ばかり。グラベルを走る程度の自転車乗りには全てが新鮮で、オリエンテーリングやロゲイニングの常識の中に組み込まれた自転車レースは本当に面白かったです。

omm bike 2016
omm bike 2016

 
50年ちかくもの歴史をもつOMM。日本でOMM JAPANを主催するひとり、ノマディクスの千代田氏は、その大会に何度も出場し、この日本でも開催したいと熱望し、実現させました。そして、最近ではランやハイクより自転車に乗っている時間の方が多いのではないか?というぐらいの生活を、フィールドである山に近い場所で送り、バイクパッキングで全国に走り回っています。
ただレースフォーマットを持ってきただけではない、実際に乗って楽しんでいる人の情熱が、開催地の地元の人々や、レース運営を担当する日本オリエンテーリング協会、運営スタッフや、参加者にまで伝わり、良い大会になったのだと思います。本当にありがとうございました。また次回も出たいです。
 
 

Cielo MTBチーム

omm bike 2016
 
3人全員がCielo MTBで出場したサークルズ店長しげチームがレースの模様を詳しくレポートしてくれているのでそちらも参考に。
SimWorksからは私もんじゃが、いつも変な面白いライドをやってるボッコシ組の組長アキちゃんとのチームで参加し、総合15位、男女混合で5位という結果でした。
 
参加者のほとんどがMTBでしたが、シングルのシクロクロスでもなんとか大丈夫でした。
omm bike 2016

 
 

OMMで勝つ方法

わりと当てずっぽうに、OMM BIKEは山のアーレーキャットレースと書いたのですが、実際に走ってみると、それは間違っていませんでした。
特に地図読みやルート設定に関しては、頭の使い方がほぼ同じ。山はビルであり、畑が街区で、道祖神が信号です。
そして、ただ速いだけでは勝てない事、代りに必要なある重要な要素――アーレーに何度か出ればすぐに分かります――も全て同じ。
面白いレース・イベントなので、放っておいてもレーサー達の参加は増えると思うので、個人的にはアーレーに出てるような人にもっと来て欲しい。勝てるかもしれないから。

ということで、本職&EXメッセンジャーの皆さま方、今回はアドベンチャーレース勢に上位独占されてしまったけど、次回ちょっと一泡吹かせましょうよ。レースでも夜のパーティー(OMM NIGHT)でも。

ちなみに、アーレーキャットレースはサークルズでも月一で、東京やその他の都市でも不定期で開催されていますよ。