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2014/9/17

Cielo Road Racer Disc

先日はアメリカ遠征中のSimWorkerからInterBikeを中心とした旅行記が届けられました。こちらの続編も非常に楽しみではありますが、今回は僕の休日のライドとその新しいパートナーのお話をさせて頂きます。

 
目覚ましはかけず、起きたら準備をすませてスタートするのが僕の流儀。自宅前から続く20kmちょっとの河川敷を走り、緑に囲まれた山間を美味しい空気を吸い込みながらアップダウンを繰り返し、時には行ったことのないグラベルなんて呼ばれる未舗装路へ迷い込む。
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時間がゆるせばそんなライドに出かけるのが僕の休日の過ごし方のひとつ。
 

先日、そんな僕のもとにオーダーから3ヶ月の時を経て”Cielo Road Racer Disc”がやってきました。
879'cielo

 

今まで”レーサー”と呼べるバイクに乗った事がなかった僕には、このスチール製でしかもレーサースタイルのバイクはとても魅力的で、好奇心を掻き立てられるものでした。
まだまだ数回のライドを共にしただけですが、そこには間違いなく僕が求めていたものがありました。

 

879'scielodisk
ディスクモデルを選んだ事は僕にとってはやはり正解。
繰り返し訪れる下り坂と比例して増えていくブレーキの回数、迷い込んだグラベルで必要とされる細かなブレーキング。軽いタッチで得られるその制動力は指先の疲労を軽減し、心の余裕と安定のライドを約束してくれます。やはり山間のライドを好む僕にはディスクブレーキは心強い味方となってくれました。
そして余裕と安定といえばもうひとつ、荒れた路面を走行した際にはスチールバイクの特性である振動吸収性もよく感じる事ができます。
 

879'sCieloHead
しかしスチールバイクとは言えあくまでもこのバイクは”レーサー”なのです。
そのシーンではこれからの主流となっていくであろう44mmヘッドチューブとInset8対応のEnve製テーパードカーボンフォーク、専用設計の楕円型チューブ、PressFit30、加えてそのコンパクトなジオメトリーは、”スピード”を求めた高い剛性を持っています。特に平地での加速性は目を見張るものがあり、僕自身があまり好みとしていなかった河川敷の平地がとても楽しく、しかも走りにスピードを求めるようになってきたのです。ダンシングでの加速の際も今まで感じていたフレームの”しなり”によるパワーロスも無いためグングンと気持よくスピードを上げていけます。また、山間で疲労した体でも加えたパワーが素直に推進力に変わるのでストレスだった帰路にも心に余裕が持てるようになりました。

 

そして、このスチールバイクはロードレーサーとしてのポテンシャルの高さだけでなく、そのルックスも特筆すべき点。
カラーは全7色のラインナップから選択、同時にCieloオリジナルのクロモリ製レーサーステムのオーダーもできるのです。
またステムはフェイスプレートのみ別カラー、しかもクリスキングならではのアルマイトカラー全9色のから選ぶ事が可能です。
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カラーオーダーは迷うことなく、”ROSSO”を選択。ステムも同色、フェイスプレートの選択には迷いましたがその他のアッセンブリーの事を考えてこちらも同じく赤に。全て同色ということに不安もありましたが、最終的に組み上がった姿を見てその選択が間違っていなかった事に確信を持てました。
ちなみにその他のコンポーネント以外のパーツアッセンブルをシルバーとポリッシュで、そしてハブ、ヘッドパーツはもちろんクリス・キングのターコイズカラーをつかいトリコロールでまとめたのも拘りです。

 
 
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リムはブレーキ面を必要としないためVelocity社製の”Aileron”のポリッシュカラーを選択。
クラシックなイメージになりがちなポリッシュのリムですが、その形状によりモダンなルックスとなっています。
もちろんその形状はルックスだけでなく、23~28mmのタイヤを装着とした際の断面形状がきれいな涙滴型になり、高い空力特性を得られるように設計されたレースバイクの要求を満たす最新型のものです。

 

ハンドルはSimWorks by NittoのMisirlou Barのシルバーをチョイス。
今までロードバイクには400mmというサイズ幅のハンドルを使用していましたが今回はその間となる410mmを装着。
少し幅を広くした事でコクピット周りの剛性に負けない抑えが効き、尚且つライディングポジションにも余裕ができ少なからず呼吸が楽になりました。
ドロップハンドルを選ぶ際、既にサイズは決まっている人も多いかと思いますが、このMisirlouBarの多くのハンドルの隙間を縫っていく390,410,430mmといったサイズ展開も是非とも試して頂きたいです。

 

まだまだ通じ合えていない面は多いとは思いますが、確実に僕の良き相棒になってくれることはこの数回のライドによって確信できました。
明日の休みももちろん一緒に走りに出かけます。

 
Text : Yanakku