NEWS
2016/11/5

Advanced design & technology.

 

Introducing the Seven Thru-Axle Dropout

  
1年以上をかけて設計、開発そしてテストを繰り返した後、セブンは彼らの初めてとなるオリジナル設計のチタン製スルーアクスル・ドロップアウトをみなさまにご提案できるようになりました。 彼らのシグネチャーであるセブンのロゴとカットアウトされたシェイプ。長年に渡り積み重ねられてきたノウハウは惜しみなく注ぎ込まれ、その高い耐久性と最新のスペックは、厳しいテストにおけるチャート全ての項目においてパスしていることここに証明します。
  
Seven Cycles Original 142 thru axle
 
 
SPECS:
– 12mm スルーアクスル
– ダイレクトマウントディスクブレーキ仕様(フラットマウント/ポストマウントに変換可能)
– チタニウム製ディレーラーハンガー一体型

※新型オリジナル・スルーアクスル・ドロップアウトは今後のSLSLXレベルのご注文においては標準設定となります。 しかしながらSレベルのバイクのみ、現状ではさまざまな考慮のもと従来通りパラゴンマシーンワークス社製のPoly Dropsを用いて製造していきますことをご了承下さい。
 
Tomokuni's Evergreen SL

 
[Seven CyclesのSグレードとSLグレードとの違いについて]
 
セブンサイクルズのフレームにはプレーンのチューブセットを用いたSグレードと、バテッドチューブセットを用いてつくられるSL以上のグレードがあります。

チューブセットがバテッドされることで得られる利点は軽くなることです。
スペック上はわずか数十グラムの違いに見えますが、セブンに限って言えばそこまで単純な話でもありません。

バテッド加工によって材料は薄くなり、その部分の強度は低下します。それはフレームとして溶接、接合された際の全体の剛性に影響がでる事を意味するのですが、セブンサイクルズはこれを適切にコントロールする術をもっているのです。

一般的にフレームの材料であるチューブセットは、スチール、アルミ、チタンを問わず、チューブメーカーが用意するある程度限定されたラインナップの中から選定されます。バテッド加工されたチューブもその限られた中から選択するしかありません。バテッド・チューブを選定する上で重要になるのは、バテッドの位置や量、即ちパイプをどの位置でどの程度厚さが変えているかという点ですが、チューブメーカーから供給を受ける以上はやはり限られた選択肢しかないのが現状です。

セブンサイクルズは、自社内にチタンチューブをバテッド加工できる設備をもった唯一のカスタムメイド・フレームメーカーです。彼らは、SL以上のグレードのオーダーに対し、そのチューブセットをライダーの要求に合わせてカスタムメイドするところから制作を始めます。チューブに対するバテッドの仕様は、決定されたジオメトリ上に最適なポイントが算出され、ミリ単位で加工されます。この、チューブまでもがカスタムメイドになるという点は、セブンサイクルズならではの真骨頂であり、他社にはない最も特徴的な部分と言えるでしょう。

そして何よりのポイントとなるのは、このバテッド加工を自在にコントロールできることによる利益が、ギリギリまでの軽量化を狙う為だけということでは無く、フレーム各部が持つ剛性のコントロールをより高次に実現できることにあります。
オーダーシートにもあるように、セブンはライダーから数多くの要求をヒアリングします。それらの要求を叶え、ライダーの望むバイクを制作する上で剛性の配分は非常に大切です。推進力や乗り心地といったバイクの重要な特性が要求に合わせて叶えられていることの恩恵は、プレーンのチューブと比較した数十グラムの「軽さ」を遥かに上回る利益と言えます。
 
 
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