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2016/1/24
[Bike 伊豆 between you and me] 伊豆。

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静岡県伊東市で生まれ育ち、高校を卒業後、進学の為に上京。

その後8年間大都会で独り暮らしをしていました。

地元の同級生との結婚を機に故郷へ帰ることになった時、結婚の喜びと同時にある種の喪失感と空虚感を抱えたのは事実であり、そこそこ心地よく感じていたはずの都会暮らしの華々しさに似たものを捨ててしまった自分自身に戸惑いを覚えたのは今だから言えることなのかもしれません。

夜は、高純度な静寂にクリスキングのアングリービーサウンドがどこまでも響き渡りそうな街と、少し街から外れれば体に纏わりつくかのような濃く深い闇の二つで成り立っていました。

つまり何もありませんでした。

 

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東京では移動手段として主にロードバイクに乗っていたのですが、伊豆の山々はあまりに険しく、坂という坂が立ちはだかってぼくを拒絶したのですが、それでも帰郷当時は自動車を所有していなかったこともあり、ロードバイクで移動するほかありませんでした。

そのうちに、坂は徐々にぼくを受け入れてくれるようになり、景色に心を馴染ませたり、恐らくは行かない方が良いであろうというような脇道に入ったり、出先で満腹まで食べたり、気に入った下り坂があれば何度も引き返して繰り返し下ったりする余裕も生まれ、気付けば伊豆を楽しんでいるようになっていました。

所有はしていたものの、大地に全く歯が立たずに部屋の隅っこで埃を被らせてしまっていたシングルスピードのMTBを乗りこなせるようになった頃に、伊豆の全てを知りたいと願うようになっていました。

何もないと感じた故郷に、全てがあると思うようになっていたのでした。

そして故郷について知ろうと走り回るうちにぼくは思いがけず速くなっていました。w

草レースの表彰台に手が届きそうで届かない、何とも幸せな位置につけております。w

 

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たまには自転車よりもずっと遅い速度で進みたいという時もあり、そんなときは子供達の手を引き歩きます。

絶景は子供達の目にどのように映っているのかはわかりません。

ぼくと歩いた絶景の記憶が揺るぎなく確固たる心の支えにはならなくとも、彼らが成長して故郷を離れ、また故郷に戻るか立ち寄るかした時にうっすらと懐かしんでもらえることができたなら、それだけで十分なのでしょう。

今思うのは、故郷が伊豆で良かったということと、伊豆に帰ってきて良かったということです。

その感情を子供たちにもいつか理解してもらえる日が来ることを願うばかりです。

 

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今年は去年より精力的に各地に出向きたいと思ってはいますが、それと同時に多くの方を伊豆に招いて伊豆にしかない風景と味に心打たれて涙を流してもらいたいと思っています。

そのためにも伊豆をもっと深くまで学ばなければなりません。

特に味について。

三度のライドより飯が好きなぼくとしては本望なのですが、外食にお小遣いをつぎ込み過ぎて壊れた自転車を直せないということがないように気を付けなければなりません。w

 

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その殆どが山地となっている伊豆におけるロングライドにおいて最良なのがSim Works by Nitto Calsaga Bar

年明けから今後の長距離レースに向けて慣らし運転中です。

進行方向に突き出た二本の角は、メスや餌を奪い取るための武器ではなく、天敵から身を守るための威嚇ではなく、ましてやただの飾りでもありません。

言うなればアンプなのです。

ぼくらDirt Dreamerの宇宙と哲学を増幅させるのです。

 

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普段は独りで走り回ることが殆どでそれはそれで気兼ねとは無縁ということもありとても楽しいのですが、やはり仲間とはしゃぎながらのライドは時が進んでいるのか巻き戻っているのかわからなくなるくらい楽しいものです。

自転車というツールを贄に、伊豆で仲間と幸せを分かち合う。

Bike 伊豆 between you and me なのです。

 

というわけで、面白いことやっていく予定です。

期待していてください!

それでは皆様あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします!

 

text : Hiroki Ebiko / SimWorks XC Racing [Blog] [Instagram]

 

 

 

 

 

 

 

 

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