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2016/10/30
Making of a Core Technology – The Bearing

Chris King Factory
 
我々シムワークスは国内外を含めた、多くの製造メーカーと仕事をさせていただいている。 そしてその大小にかかわらず殆どのメーカーがハードワーカー揃いだ。
とてもありがたいことに。
  
そしてその製造の現場にお邪魔することが、私の個人的な趣味にもなっており、ラインをどう設置し、そして動かしているのかとか、生産管理に対してどのようなアプローチをもって向き合っているのかとか、とても興味深く拝見させていただいている。 なぜなら私自身が事業を始める以前は、恥ずかしながら一度も製造の現場に身を寄せたことがなく、今でも生産の現場のイメージを手探りでなんとなく組み立てているに過ぎないと実感しているからである。 よってその訪問先から持ち帰ったアイデアとイメージを頭のなかで組み合わせ、いまの我々に見合った現場づくりを日々探求し、誰に見せても恥ずかしくない現場にしたいと思う一心なのだけれども。 例えば、組み立てと販売の現場に見立てて運営している自転車店サークルズにおいては、組付け作業のひとつずつそれぞれが全く同じ繰り返しではないということもあり、そういった作業の管理内省システムにセブンサイクルズの対応策を当てはめて応用してみたり、また、我が社内のベーカリー部門、パインフィールズ・マーケットの日々の生産管理においても、トライ&エラーを繰り返しノウハウを蓄積し、将来的に自社にて製造が可能になる未来を見据えてその最善法を日々考えている。
  
ぼくにとってときめく現場をもつ会社の代表としてクリスキング・カンパニーが筆頭に上がるわけだけども、彼らほど生み出すことにこだわり、その全てのものひとつずつを自分たちで作り切ることに執着するチームと仕事をさせてもらっていることは、本当に我々にとって財産だとも思うのだ。 今回見ていただきたいムービーは、いかにクリスキング社が自分たちの絶対的なアイコンであり、一番のコアともなっている自社製ベアリングの製造現場をショート・フィルムにしたものだけども、往々にして本質というものは簡単に見落とされてしまうのものなので、この場で声を大にして言いたいこととは、彼らはワンを削るだけのメーカーではないということ。 世界最高品質のニホン製のベアリングを購入し使用することは、誰にとってもたしかに有益だし大事なことだ、がしかしここで再度熟考してもらいたいのだ。数あるさまざまな使われ方をする自転車のその生命とも言える小さなパーツを既存規格の中から選び出し、同じようなものを生み出すことと、精巧と自らを名乗るその技術を用いて、使用用途を熟考し、そしてそのさまざまな負荷に対応すべく数値の適正化をひたすら考え続け、内径外径様々なサイズを持つベアリングのワンを削りだし、玉を何度も研磨して、最終工程には何人もの人間の目と感覚すらを用い、ひとつずつベアリングを手作業で組み立てている会社が世界にあるということを。
  
彼らとほかを一概に比べることはけっして出来ない。
これらのちいさな、ちいさな重なり合った意味がしっかりと身にしみこんでいるのならば。
それを伝えるのがぼくの趣味なのかもしれない。
 
シムワーカー
田中
  

 

───── ベアリング製造は明らかに我々が引き受けなければいけないという運命にあった。 ─────
 
80年代前半において、自分たちでずべてを作らなければいけないという道しかなかったんだ。
 
供給は追いつかず、発注先からも商品が届かず、古くからの友人でもある技術者が死んでしまったり、
   
そんなことがたくさんあった。  
  
もう自分たちで作るしか選択がなかった。
 
そして魔法を使って精巧なベアリングをちょいちょいって作ることなんて、できるはずなかったんだ。
   
  
語り手 クリス・キング

  

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