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2012/10/12
隆天會

より多く、より強い鉄器を求めて文明が加速したのは間違いない。

大河に沿って国は栄え、知恵と業が集い、並び立つ工房に鋼を打つ音は絶えなかっただろう。

人類が鉄を用いた歴史は古く千年やそこらではない。

 

光陰は矢の如く、話はタイムスリップして今。

東京は世田谷区辺りにその男有り。

名を「隆天」という。

削り、磨き、研ぎすました鉄製の道具を造り暮らす。

そこでは何か呪文を唱え人智を超えた魔法が行われることなどは無く

鉄粉とか切子にまみれながらの黙々とした時間だけがある。

魔法は無いがしかし工夫というものがある。

道具を造る為の道具を造り、機能を求めて機能を生み出す。

無駄に飾る事の無く、その仕事はなんとも鮮やかだ。

彼はひたすら地味だと言うけれども。

 

数値を以て測ることもあれば

素材がもたらす僅かな光の屈折を見て取り

また見えない表情は指先から読み取る。

もの言わぬ素材に心を傾けて打ち込む。

使う人の為を想う気持ちが織り込まれながら

それは形作られていく。

 

固く、柔らかい鉄。

冷たく、暖かい鉄。

美しい素材から

美しい道具が生まれる。

 

そんな渋い男、池田隆治が

四畳半の物置きで世界最小と思われる工房を拓き

引越しなどを経て四年の月日が過ぎた。

10の月、隆天號に跨がる有志を集めて皆の声を聞きたい。

言い出した彼と一も二もなく、やろうやろうとなった。

 

㐧壱回 隆天會・Rew10 Riders Meeting

10月20日(土) 16:00頃より。

場所は現工房の上である。

 

オーナーの方はもちろん、Rew10 Worksの作品に興味のある方はお集まり頂きたい。
IMG_1899
写真:西方四畳半工房での最後の一本。

(Owner : ドットコ氏 / Paint : 球体ペイント / Design : 最高Cycle)

 

Link : Rew10 Blog

Text : Ryota Kemmochi

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