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1978年創業

 



  
 
カミーノ・シエロまたの名を「空の小路」は、

サンタバーバラの背後にそびえるサンタ・イネズ山脈の山頂に沿って走る狭い道だ。

カミーノ・シエロはカンブレ・ピークの肩を滑り降りた後も南数マイルにわたって続き、

海岸線とほぼ平行に走り、太平洋を眼下数千フィートに見下ろす。
 
 

 
 
クリス・キングがよりよく設計された自転車の価値を発見したのは

まさにこの、でこぼこした大胆な道にいたときのことだった。

(ほかの多くの人も丘や町を囲む山のそんな道が好きだ)

カミーノ・シエロの斜面とうねり下りとは、ときには自転車の実験室、そしてテストコースであり、

機械工場の労働後のお楽しみとしても最適だった。
  
 

 
 
32年の後、カミーノ・シエロから海岸を千マイルほど上がったところに、

サイクリングへの愛と特別な場所、我々のポートランド、オレゴン州の作業場が残っている。

シエロを誕生させたこれら初期の体験と、その道中でおきた魔法へのオマージュを込めて、

シエロの自転車のブラスヘッドチューブのバッジにはすべてカンブレ・ピークのマークが彫ってある。
  
 

  
 
クリスのコンポーネントを造る技術の高さは広く知られているが、

クリスはかつてヘッドホンが製造されるのと同じくらい多くの

自転車フレーム大量生産していたこともあった。

1978年からクリスはカリフォルニア州サンタバーバラの彼の小さい店で

スチールロードレースやツアー用のフレームをつくり始めた。

シエロのマーク入りフレームの多くは個人客向けに販売されたが、

クリスの仕事の大半はレーシングチームのためのものだった。
  
 

 
  
シエロのフレームはいくつかの有名なメーカーの名のもとでアメリカでのレースに出場し、

その当時、最も注目されているレーサーの何人かがその自転車に跨っていた。

クリスの当初の専門は700cのロードバイクだったが、

マウンテンバイクの製造も続けたことによって、新しいマーケットを開拓することができた。

そして瞬く間にマーケットは満場一致で彼の長持ちする、耐久性のあるヘッドセットを歓迎した。

フレーム作成に多大な労働を要するクラフトに充分な時間が取れず、

シエロは1980年代前半に28年間中断した。
 
  

 
  
2008年、さまざまな要因が重なり、クリスは再びフレーム造りに復帰する。

彼のコンポーネントビジネスは安全で安定しており、

クリスが全てに力を注ぐ必要がなくなっていた上に、

カスタム・メイドのスチールフレームの需要が明確に高まっていた。

クリスがポートランドの有能な自転車職人たちの大きなコミュニティに住み、

彼らと関わりを持つようになったことも要因の一つだろう。 

他の職人たちと、コンポーネントからビジネスアドバイス、フレームビルディングまで語り合う中で、

クリスは自分のフレームビルディングへの情熱が消えていなかったことに気づいた。

ただ他の関心によってわきへ押しやられていただけだったのだ。
 
   

 
  
クリスは2008年の北米のハンドメイド・ショーで

ステンレス製のシエロのロードフレームを展示し、

シエロ・サイクルズは充分な注目と賞賛を社内外から得ることになった。
 
クリスは再びシエロ・サイクルの復刻を決意した。
 
  

  
 
彼は今では昔のように

――今ではたいていレインジャケットを着ているが――

自分の自転車をこいで仕事に通っている。

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